熱いトークを交わした原田眞人監督(左)と樹木希林

 映画『駆込み女と駆出し男』の続・大ヒット御礼舞台あいさつが16日、東京都内で行われ、出演者の樹木希林と原田眞人監督が出席した。

 本作は5月16日に公開され、大ヒット御礼舞台あいさつもすでに行われたものの、樹木から「もう一回やりましょうよ」との呼び掛けがあり、公開からちょうど1カ月たったこの日に再度の舞台あいさつが実現した。

 現在は観客動員数100万人を目標に続映中。原田監督は「できれば続々・舞台あいさつもしたい。なんとか200万人にこぎつけたい。続編は200万人を突破したらと言ってしまいましたし、下方修正はよくない。DVDの売り上げも入れて、超えたらいいんじゃないかな」と語った。

 樹木から、リピーターの観客が多い理由を問われた原田監督が「多分言葉じゃないですか」と答えると、樹木自身も「(せりふが)あまりの早口でもう一回見てみてみないと分からない。私はそうだと受け取っています」と笑わせた。

 また、本作はカナダ・トロントで行われた日本映画祭のオープニング作品として『KAKEKOMI』のタイトルで上映され、監督も出席した。樹木は「日本でもそれぐらい(短め)にしてもらわないと、私もいまだに題名が覚えられない」と語った。

 また、観客からの質問コーナーでは「出演者がみんな江戸時代に生きているようだった」とキャスティングを絶賛する声が上がったが、樹木は「私は役の全部がピタッと合っているとは思わない。監督はきれいな人に目がないから。自分の事は棚に上げて、(ある人については)監督に『役を変えるなら今ですよ』と言っていました」と暴露。

 原田監督は「リハーサルから(樹木に)いじめられっ放しで」と苦笑いを浮かべ、「樹木さんは思ったことをずばずば言ってくるのですが、そこで監督がビビっていると成立しない。こういう楽しい会話がずっと現場で続いていました」と明かした。