赤ちゃんの五感の発達はお腹の中で始まっている!

赤ちゃんの五感の発達はお腹の中にいるときから始まっているのです。だから、妊娠中期以降の赤ちゃんには、外界の様子が思った以上にわかっているのです。お腹の中の赤ちゃんの五感がどの程度なのか解説します。

1.視覚

お腹の中の赤ちゃんは、始終目を閉じた状態なので、目を開いて視覚でものを見るのは生まれてからなのです。しかし、人は光の明暗を感じた時に、脳内で明暗に応じたホルモン物質を分泌します。そのホルモン物質が血液を介してお腹の中の赤ちゃんに伝わりますので、赤ちゃんは視覚からではなく、脳で外界の明暗を感じ取っているのです。

2.聴覚

妊娠5ヶ月から音を感じ始めて、8ヶ月になれば聴覚は大人並みに発達しています。
だからママがお腹に向かって語りかけるだけで、ママの気持ちは赤ちゃんに通じるようになります。また、ママと一緒にパパの声も積極的に聞かせましょう。赤ちゃんはその声を覚えていて、生まれた後もパパの声を聞くとニッコリしてくれます。

3.臭覚

臭覚は、生まれてから完成に向かいます。

4.味覚

妊娠6~7ヶ月には味覚反応が出始めます。この時、ママがあまり刺激の強い食事をすると、赤ちゃんがビックリします。
「ママがチキンカレーを食べたらお腹の中の赤ちゃんが宙返りをして驚いた」という科学ライター(『Bumpology』の著者リンダ・デッタスさん)の記事もあるくらいです。

他にも、フィラデルフィアの『モルヒネ科学感覚センター』のデータに、ママが妊娠中に好んで飲んでいた人参ジュースの味のシリアルを赤ちゃんも好むようになったとあります。

5.触覚

皮膚感覚は、妊娠8ヶ月には出来上がっていますが、物に触れる感覚は、時間をかけて生まれてくる途中、産道の通過中に皮膚が刺激される感覚が初体験です。その感覚を感じることで、触覚はできあがっていきます。

ちなみに、一般的にお産の軽い哺乳類は、産道通過中に赤ちゃんの触覚を育て上げることはできませんので、生まれてきた赤ちゃんをママが赤ちゃんの体の隅々まで舐めてあげることで、赤ちゃんの触覚を育てるのです。