8代目ピーターパンの高畑充希(左)と9代目の唯月ふうか

 ミュージカル「ピーターパン」の製作発表記者会見が17日、東京都内で行われ、出演者の唯月ふうか、大貫勇輔、入来茉里、佐藤すみれ(SKE48)、白羽ゆり、演出・振付・上演台本を手掛ける玉野和紀、そしてスペシャルゲストとして8代目ピーターパンの高畑充希が出席した。

 1981年に榊原郁恵がピーターパンを務めた日本初演から、今年で35周年を迎える。9代目ピーターパンの唯月は今年が3年目となり、「1、2年目は、自分がやらなきゃいけないことでいっぱいいっぱいで、周りを見ることがあまりできなかった。今年はもっと責任を持ってやりたいし、子どもたちのヒーローになりたいと思っています」と抱負を語った。

 会見前には唯月が「アイムフライング」を、またキャストがそろって「いばろうぜリプライズ スペシャルバージョン」を歌唱披露した。2007年から6年間にわたってピーターパンを演じた高畑もステージ裏で聞いていたといい、「久しぶりにピーターパンの音楽を聞いたり、扮装したみんなを見ると、大人になっちゃったなと少し寂しい気持ちもあります」と懐かしんだ。

 高畑はピーターパンを通して「何事も気合で乗り切れることを学びました。卒業してから、お仕事で体力的にきついと思ったことが一度もありません。それは財産だなと思います」と振り返った。唯月については「私の3年目のときを思い出すと、しっかりしすぎている。楽できないことの方が多いから、しんどいときはしんどいですと言った方がいい。自由奔放にやってください」とアドバイスした。

 また、ピーターパン同様「大人になりたくない。周りの大人の人は大変そう」と茶目っ気たっぷりに語った唯月に対し、高畑は「大人になりたくないとも、大人になりたいとも思ったことはないです。今が一番楽しいし、今を生きています」と堂々の回答をした。一方で「怒られることが減って悲しい」といい、「私が一番年下じゃない現場も増えてきて、居心地がよくないですね」と本音ものぞかせていた。

 ミュージカルは7月20日~30日に東京国際フォーラム・ホールCで上演。