メキシコでの『リッキー&ザ・フラッシュ』フォトコールの模様

メリル・ストリープがロックミュージシャンに扮する主演最新作『リッキー&ザ・フラッシュ』の会見がメキシコのリゾート地カンクンで開催され、ストリープの実娘で女優のメイミー・ガマー、リック・スプリングフィールド、脚本家のディアブロ・コーディが登場した。

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本作は、ロックスターになる夢を追うために家族を捨ててスターになった主人公リッキーが、時を経て、離婚した娘との再会をきっかけにもう1度、家族とヨリを戻そうと奮闘する姿を描いた作品。コーディは『JUNO/ジュノ』や『ヤング≒アダルト』などで知られる気鋭の脚本家で、巨匠ジョナサン・デミが演出を手がけている。

ストリープの実の娘で、1986年の『心みだれて』に続いて母と共演したガマーは「この世の中に、メリル・ストリープに怖気づかない人が4人ぐらいいるけど、そのうちのひとりが私よ」と言い、“世界でもっとも繋がりが強い人”と称する母との共演について「映画での母娘関係は、少し問題があって疎遠な関係なんだけど、私と母との実生活の関係とかけ離れているから最初は難しかったわ。でも作品の世界や、キャラクターを深く理解したら、数日の内に問題なくなったわ」振り返った。

ミュージシャンとしての顔も持つスプリングフィールドは本作で、リッキーに恋をするバンドメンバーを演じているが「ジョナサン・デミにメリルとの映画のオファーをもらって、そんなチャンスを断るわけにはいかないからね。オーストラリアのツアーがあったんだけどキャンセルして出演を決めたよ」と語り、劇中でストリープが“ロックミュージシャン”に扮していることについて質問がおよぶと「メリルは下手じゃないよ、エレキギターは難しいんだよ。その上、歌もうたわなければいけなくてチャレンジだったのに、メリルが生で演奏して歌ってるのを撮影したんだから、どれだけ素晴らしいか(映画を観たら)わかるよ」と彼女の演技と演奏を讃えた。

演技派女優として様々な役どころを演じてきたストリープが吹き替えなしでエレキギターを演奏し“ロックスター”になりきったという本作は、日本では来春に公開される予定だ。

『リッキー&ザ・フラッシュ(原題)』
2016年公開