【インタビュー】歌舞伎俳優、尾上松也が「挑み続けるもの」

2015.6.18 19:43

2009年から『挑む』というタイトルで、歌舞伎が初めての人でも楽しめる自主公演を毎年行ってきた、尾上松也。8月に上演される『挑む~更なる幕へ勇みし気迫(こころ)~』について話を伺った。

写真:木村 将

ミュージカル『エリザベート』出演真っ最中の尾上松也。様々なジャンルで精力的に活動する松也だが、本業である歌舞伎では、2009年から『挑む』というタイトルの歌舞伎自主公演を毎年行ってきた。松也をはじめとした若手の歌舞伎俳優が中心となって作られ、歌舞伎が初めての人でも楽しめるという『挑む』について、松也が語った。

『挑む』シリーズは、8月に上演される『挑む~更なる幕へ勇みし気迫(こころ)~』で7年目となる。

「毎年回を重ねるたびに、進化をしているつもりですし、手応えも感じています。だからこそ、毎年新しいことにチャレンジをして、自分たちにプレッシャーをかけ続けています。今年は特に例年以上に挑戦の連続となる公演です」

満を持して、大先輩の片岡孝太郎とともに舞う

2010年の『挑む』で一度上演した「二人椀久」という演目を再び上演するのも今回の挑戦のひとつ。前回は澤村國矢と市川蔦之助の二人が演じたが、今回は満を持して松也自身が大先輩である特別出演の片岡孝太郎とともに舞う。「二人椀久」とは、絶世の美女・松山太夫と、彼女に入れあげすぎて座敷牢に閉じ込められてしまう椀屋久兵衛の物語。二人が夢で会う幻想的な場面が大きな見どころ。

「いつか演じたいと思っていた演目でした。若い頃はずっと女形を勉強してましたので、演じるならば松山太夫だろうと思っていましたが、今回は何度も松山太夫を勤められている孝太郎お兄さんが出演してくださるので、椀屋久兵衛を精一杯、勤めたいと思います」

また、「二人袴(ふたりばかま)」という名作狂言は工夫を重ね、『挑む』バージョンのオリジナル作品として一から作り上げていく。ある男が舅に挨拶に行く際、父に玄関まで付き添ってもらう。正装となる袴を父からその場で借りて挨拶をするが、父も舅に呼ばれてしまい……というもの。

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