ニック・ファジーカス(川崎ブレイブサンダース) ニック・ファジーカス(川崎ブレイブサンダース)

年内最後の『2018-19 B1リーグ戦』第17節は中地区上位戦線を占う絶好のラインナップとなった。17勝10敗で1位・新潟アルビレックスBBが16勝11敗の3位・富山グラウジーズを迎え撃ち、16勝11敗の2位・川崎ブレイブサンダースが13勝14敗の4位と出遅れたシーホース三河とホームで対峙するのだ。新潟は首位死守、川崎と富山は首位奪取、三河は勝ち越しと4チームはそれぞれの思惑を胸にゲームに臨む。

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日程も鍵となる。川崎×三河は新潟×富山よりも1日早く開催される。そう、川崎としては先に白星を手繰り寄せ、首位・新潟にプレッシャーをかけたいところ。

しかし11月末に辻直人が戦線離脱してから川崎は苦しい戦いが続く。第11節は栃木ブレックスに連敗を喫し、第12節こそ神奈川ダービーで連勝を飾ったものの、第13節は手に汗を握るシーソーゲームの末、三河に75-79で競り負けた。第14節は富山、第15節は名古屋ダイヤモンドドルフィンズに1勝1敗。前節は三遠ネオフェニックスに完勝し、三河戦につなげたのだった。

第6節から第10節は7勝2敗と順調に白星を伸ばしていただけに、その後5勝5敗と我慢の戦いを強いられている。シューター・辻の不在は得点力とともに攻撃パターンの減少という二重苦となっている。

明るい兆しもある。12月21日・名古屋D戦は大黒柱ニック・ファジーカスを欠いた中、78-80の接戦に持ち込んだ。翌22日のGAME2では前日のうっぷんを晴らすかのようにファジーカスが33得点の大暴れするとともに、今季初出場となったバンバ・ジュフも11得点9リバウンドと躍動した。26日・三遠戦は64点に抑え込むハードなディフェンスを実現しつつ、プレータイムをシェアするなど中1日で迎えるゲームに備えた。川崎としては連勝を6に伸ばし、中地区首位を獲得して『天皇杯』へ弾みをつけたい。

一方の三河は新外国人ケネディ・ミークスの活躍もあり、12月は3連勝スタート。だが、第14節に京都ハンナリーズに連敗を喫すと、第15節は新潟と1勝1敗、26日は金丸晃輔が40得点を荒稼ぎする大活躍を見せるも富山に82-88で敗れた。老獪なディフェンスでロースコアゲームに持ち込むことができずに、12月は結局4勝4敗と一進一退の攻防となっているのだ。ただ自力はある。2年目の生原秀将、拓殖大から特別指定選手としてシーズン途中に加入した岡田侑大という若手もゲームで本領を発揮してきた。そもそも三河は勝率5割を行ったりきたりするチームではない。

首位奪取と勝ち越し。それぞれのミッションを遂行するのはどっちか。『B1リーグ戦』第17節・川崎×三河は12月28日(金)・29日(土)・川崎市とどろきアリーナにてティップオフ。チケット発売中。