『映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~』(C)2014 Aardman Animations Limited and Studiocanal S.A.

TVシリーズも人気を博している“ひつじのショーン”の冒険を描いた長編『映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~』のメイキング映像が公開された。スタッフが撮影に使用したフィギュアについて解説している内容だ。

『映画 ひつじのショーン…』特別映像

映画では、ショーンのささいなイタズラがきっかけで牧場主が牧場を出てしまい、ショーンと仲間たちが牧場主を助けるために初めて大都会に出て冒険を繰り広げる。『ウォレス…』同様、英国の名門アニメーション工房、アードマン・アニメーションズが製作を手がけている。

映画は、スタッフたちが精巧に作れた人形を1コマずつ動かして撮影した。約100人のスタッフが忍耐強く人形を動かしては撮影、動かしては撮影を繰り返し、1週間に約2分半ほどの映像が完成する。さらに本作ではセリフがなく動きと表情の変化だけでドラマが進んでいくため、アニメーターをはじめとするスタッフたちにはこれまで以上に高度なアニメーション制作が要求された。

このほど公開されたメイキング映像ではモデルメーカーのエリー・ウェストンが劇中で使用した人形について解説する。表面の素材は何でできているのか? どのような装飾がしてあるのか? 彼女は実際に人形を見せながら解説していくが、テーブルの上ではなぜかショーンもいて、彼女の説明を聞いている。ポイントは人形の“関節”で、本作では球体関節で骨組みが制作された。球体関節はその名の通り、稼動部が球体でできており、人間と同じように関節を曲げることができる。映画に登場するキャラクターたちは飛んだり、はねたり、全速力で走ったりとダイナミックな動きを披露しているが、メイキング映像では彼らの冒険を支えている技術の一端が紹介されている。

『映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~』
7月4日(土) 新宿ピカデリーほか全国ロードショー