〈作り方〉

1) 玄関マットをじゃばら状(Z型)になるように折る。大きな敷き布団をたたむようなイメージ。それぞれの端がピッタリと揃うようにするのが重要。

2) タオルケットを縦に2つ折りしてから、横に向けても2つ折りにする。その後、玄関マットと同じくじゃばら状(Z型)にして、先ほどの玄関マットの上に重ねる。高さを調整する必要があるため、タオルケットがめくれる方を、首を置く側にしておく。

〈調整〉
先ほど作ったものを、自分の身体に合うよう調整していく。誰か他の人にチェックしてもらうのがベストだが、ひとりで行う場合には姿勢を確認するために全身鏡などを布団やベッドのそばに置いておこう。

1) 先ほど作った玄関マット枕をベッドや布団に置き、両手を胸のあたりでクロスさせた状態で横向きに寝る。

2) 頭・鼻・アゴ・胸の中心のラインをチェック。それぞれチェックして、一直線に並んでいればオッケー。首が上がっている場合は高過ぎるため、タオルケットを1枚ずつめくってみる。首が下がっている場合は低過ぎるので、バスタオルを使って微調整する。

3) 今度は上向きになる。首すじに押さえつけられているような圧迫感がないか、後頭部から肩にかけて力が抜けているかをチェックするのがポイント。タオルケットをめくったり、戻したりしながら微調整を行う。

4) 上向きの調整も終わったら、手をクロスさせた姿勢のままで寝返りを打ってみる。左右に何度か転がってみて、頭と腰をひねることなく、同じタイミングで転がっているかどうかの感触に注意しながらチェックする。

取材する前、正直「枕ひとつでそんなに変わるのだろうか」とやや疑問も感じていた。しかし、玄関マット枕の作り方を教えて頂く中で、少しずつ大切さを実感。タオルケットをめくるたびに、たった数mmの違いでも首などの圧迫感が変わり、ともすれば「いっそこのままひと寝入りしてしまおうか」というほどの心地よさも感じられた。

寝ている時も動いているのは事実で、睡眠の重要性も論理的に解説してもらう中で改めてかみしめられるようになった。たかが枕、されど枕。山田朱織枕研究所では、それぞれの身体に合わせたオーダーメイドの枕やベッドも提案しているので、日頃から疲れを感じるみなさんには、ぜひとも自分に合った枕で快適な睡眠を手に入れてもらいたい。

埼玉在住。編集者・ライター・デザイナーなど。制作会社から独立後、フリーランスとして出版物や印刷、Webなどに関わる。守備範囲は、アイドルやアングラ、ガジェットなど。日常すべてが取材をモットーに、寝るとき以外はネタを探すべくつねに目を光らせている。時折、夜の街もフラつく。交通費やチケット代、物販など含めれば、月に数万円使うほどアイドルが好き。30代にして、アイドルを通して“青春”を追いかけている。

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