【映画】園子温が25年間温め続けたファンタジー『ラブ&ピース』が“園監督の集大成”である理由

2015.6.26 17:30

今年続々と上映される園子温監督の作品。6月27日(土)公開の『ラブ&ピース』は何とファンタジー!誰も死なず、血も流れないこの作品は、「子供に見てもらいたい」と思って作ったそう。「魂の集大成」とまでいうこの映画の魅力とは?

©「ラブ&ピース」製作委員会

園子温監督の最新作『ラブ&ピース』は完全無欠のファンタジー映画である。しかも泣ける。冷徹無比な私ですら涙がこぼれ落ちたほどだった。この作品では誰も死なないし、一滴の血も流れない、子供と一緒に見ることのできる心温まる映画だ。

うだつの上がらない男に目覚めるきっかけを与えたのはミドリガメだった!

ミュージシャンになる夢に挫折し、小さな会社に就職した主人公・鈴木良一(長谷川博己)。しかし、社内では仕事のできない男で通っていて、同僚にも上司にもバカにされ続けられる毎日だった。そんな彼が、デパートの屋上で売られていた一匹のミドリガメと運命的な出会いを果たす…。

©「ラブ&ピース」製作委員会

過激な描写の作品で知られる園監督だが、実は一番好きな映画は『ベイブ』。しかも動物も大好きで、今作では人間に捨てられた犬や猫たち、さらにはたくさんのおもちゃも出てくる。

彼らは地下で謎の老人(西田敏行)と共に楽しく暮らしていた。そして良一のミドリガメもこの老人と出会う。動物やおもちゃは老人をこの上なく愛し、老人も彼らに優しく愛情を持って接する。それだけですでにファンタジーの世界。この様子は、園監督の知られざる一面を物語っているようにさえ見える。

©「ラブ&ピース」製作委員会

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