フォトギャラリーカレーの達人が厳選!都内の「マストな名店」フォトギャラリー
  • Cafe HINATA-YA(神保町) チキンカレー 850円 ソースには野菜がたくさん溶け込んでいて、辛さの中にも甘みがある奥深い味わいとなっている。
  • プルジャダイニング(巣鴨) ディードセット 1500円 もちもちした食感のディード。その真ん中にはギィと呼ばれる黄金色のバターがのせてある。
  • ケララの風II(大森) ランチミールス 1100円 ごはんにのっているのは豆でできたおせんべい、パパダム。バリバリくだいてご飯に混ぜよう。
  • 般゜若 PANNYA CAFE CURRY(下北沢) マハーカツカレー 1520円 イカスミ入りのパン粉を使用しているので衣が黒い。インパクトある見た目でおいしそう!
  • デリー 上野店(上野) カシミールカレー 950円 「デリー」を代表する人気のカレーだが、その辛さは星5つ。ごろりと大きな鶏肉が豪快!

カレーの独創性やバリエーションは驚くほど多彩。
カレーを食べること数千食という、カレーライター・はぴいさんセレクトによるマストな名店をご紹介。食べるほどに深まる“カレーの世界”へようこそ!

ムルギーランチ 1500円 皿の上にはマッシュポテトとボイルしたキャベツもあるが、それもすべて混ぜ合わせる。

【味わうべきLegend 1】ナイルレストラン(東銀座)

初訪問なら必ず頼みたい「ムルギーランチ」にしびれよう!

1949年(昭和24)に創業。日本最古のインド料理レストランとして知られる店だ。東銀座という土地柄、歌舞伎役者をはじめとする著名人のファンも多い。

「ナイルレストラン」には、大きく2つの名物がある。1つはこの店の2代目オーナーであるG・M・ナイル氏だ。この店の創業者であるA・M・ナイル氏の味を受け継いだG・M・ナイル氏は、たぐいまれなる経営の才を発揮して「ナイルレストラン」を驚異的な繁盛店へと育てあげていった。自身が積極的に料理を研究するだけでなく、ユニークなキャラクターぶりを発揮してインド料理を文化的に広めることにも貢献。このパワフルなG・M・ナイル氏の存在なくして、いまの「ナイルレストラン」はなかっただろう。

そしてもう1つの名物が看板メニューの「ムルギーランチ」だ。地鶏のもも肉とともに7時間ほど煮込んだカレーと、ターメリックライス、温野菜をよく混ぜ合わせていただくこのメニューは、G・M・ナイル氏イチ押しのひと皿。初訪問時はまずはこれを注文。スタッフが鶏肉をほぐして、全体を混ぜ合わせてくれるサービスもこの店ならではだ。

中央区銀座4-10-7 
03(3541)8246 
11:30~21:30、日曜・祝日11:30~20:30 
火曜休 
70席 
禁煙 
カード可 
予約不可
昼目安1500円/夜目安2000円 
東京メトロ・都営地下鉄東銀座駅より徒歩約1分

マトン カレー 1840円 ライス 325円 たっぷりのスパイスを使って仕上げる奥深いカレーが、引き締まった羊肉と絶妙に絡み合う。

【味わうべきLegend 2】アジャンタ 麹町店(麹町)

60年にわたって守られてきた南インド料理の本格的な味がここに

創業は1954年(昭和29)。阿佐ヶ谷に「喫茶アジャンタ」として店を開き、1957年(昭和32)に九段上靖国神社のすぐ側へ移った。当時はまだ珍しい、南インドのおいしいコーヒーと、本場のカレーを振る舞う店は、すぐに人気店となった。

歴史を紐解くと、1932年(昭和7)に創業者ジャヤ・ムールティ氏の兄であるラーマ・ムールティ氏が、ネパール国王の秘書として来日したことがはじまりとなっている。日本に定住したラーマ氏は、弟のジャヤ氏にも来日をすすめた。そこから「喫茶アジャンタ」がジャヤ氏の手により創業されることになったというわけだ。

1985年(昭和60)より麹町に店を移した「アジャンタ」。創業者のジャヤ氏が店の経営を通じて伝えたかったのは、南インドの伝統的な家庭料理の味だ。日本人向けに特別なアレンジはしない。辛味・塩味・甘味・渋味・酸味・苦味のスパイスを使い分けながら、香り豊かで刺激的なカレーを届けている。また、ナンやチキンを焼くタンドールと呼ばれる窯は、24時間、火が絶えない。そうやって一定の状態を保つことでおいしい料理をつくるのだ。60年変わらない味わいを求めて、何十年も通い詰めるファンもいる店である。

千代田区二番町3-11 
03(3264)6955
10:00~翌2:00、日曜・月曜10:00~24:00
無休 
58席 
ランチ禁煙(ディナーは分煙)
カード可 
予約可 
昼目安1000~2000円/夜目安3000円~ 
東京メトロ麹町駅より徒歩約1分