東大とJST、布地にプリントできる高導電率の伸縮性導体を開発、プリントするだけでスポーツウェアが筋電センサに

2015.6.29 15:39配信
プリントできる伸縮性導体。上段は元の長さ、中段が約2倍、下段が3倍強に伸ばした状態。導電性は維持されている

東京大学 大学院工学系研究科と科学技術振興機構(JST)は6月25日、JST 戦略的創造研究推進事業で、東京大学 大学院工学系研究科の染谷隆夫教授らが、導電性インクを用いてプリントできる伸縮性導体を開発し、テキスタイル型(布状)の筋電センサの作製に成功したと発表した。

今回、導電機能を持つ新型のインク「導電性インク」を開発し、1回プリントするだけという簡単なプロセスで、ゴムのように伸び縮みしても電気を流すことができる物質「伸縮性導体」の開発に成功した。この伸縮性導体は、元の長さの3倍以上伸張させても高い導電性を維持することができる。

この導電性インクを使って、通常の半導体プロセス技術では形成することが難しい繊維素材の上に伸縮性の配線や電極をプリント。テキスタイル型の筋電センサを実現した。テキスタイル型の生体情報センサをプリントするだけで簡単に作製できるようになり、スポーツ、ヘルスケア、医療でさまざまな応用が期待される。

テキスタイル型のウェアラブルデバイスを使って、人間の運動や生体情報を精度良く電子的に計測する技術が注目を集めているが、導電性繊維や導電性糸をテキスタイル型の電子素材として用いる従来の手法では、微細な電極や配線のパターンを形成することが困難だった。そのため、今回発表した、布地にプリントできる高導電率の伸縮性導体の開発が待ち望まれていた。

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