初めての生ももクロに泣かされた夜

『バトル アンド ロマンス』

ももいろクローバーZの『バトル アンド ロマンス』は2011年我が心のベストテンNo.1アルバムである。デビューからずーっとファンである山下達郎の6年ぶりの新作『Ray Of Hope』、細野晴臣の38年ぶりの全曲ボーカルアルバム『HoSoNoVa』が出た2011年においての! である。それをおさえての! である。大きな災害に見舞われ、人々の心が重く沈んだ2011年においての、である。これがどれほどの事件であるかおわかりだろうか。
早い時期からももクロを見てきたコアなファンの方々は言うだろう。今さらかよ、と。ああ、そうですとも。僕がももクロを知ったのは5人のZになってからである。もちろんそれ以前から周りの耳の早い連中から、“ももクロ”という子たちが面白い、スゴイらしい、という噂は入ってきていたし、YouTubeでチェックしたりもした。『ミライボウル』だったかな。最初はピンとこなかった、というか、あまりのハイパーな展開に聴き方がまるきりわからなかった。そしたら周りは口を揃えてこう言ったものだ。「ライブを観ないと、ももクロの良さはわからない」と。

そんなこんなで、ももクロへの自分的評価を保留にしたまま過ごしていた2011年秋、氣志團プレゼンツ対バンライブシリーズにももクロが参戦。そのライブTシャツのイラストのオファーがこの僕にきたのである。送られてきた『バトル アンド ロマンス』を繰り返し聴きながらイラストを描いた。捉えた! と思うとスルリと逃げる。捉えきれないまま仕上げて納品した。そして招待されたライブ。初めて生で観るももクロ。白状しよう。圧倒された。あまつさえ『行くぜっ!怪盗少女』ではうっすらと涙ぐんでいる自分がいた。中高生の女の子たちが全力で唄い踊る姿に55歳のおっさんが泣かされたんだぜ!?

「ウレぴあ総研」更新情報が受け取れます