我が子の中学受験に際し、男の子の学力をどう伸ばせばいいか、思い悩むママも多いのではないでしょうか。ママにとって男の子は未知の生き物。ママの通ってきた道のセオリーは通じません。

男の子と女の子を育てているママなら、もしかして、男の子には男の子にあった学習メソッドがあるのかもしれない、と思われるかもしれませんね。正解です!

入塾テストなしにもかかわらず、有名難関校に続々合格すると評判の進学塾VAMOS代表・富永雄輔さんの『男の子の学力の伸ばし方』(ダイヤモンド社)を参考に、性差をうまく利用した、男の子に最適な学力の伸ばし方のコツを紹介します。

男の子にはどんな特性がある?

性差にフォーカスした教育は、決して時代遅れなどではなく、むしろ時代の先端を行く教育です。実際に、性差を考慮した教育は欧米ではすでに始まっているのだそう。

もちろん個人差はありますが、概して男の子は、競争好き、飽きっぽい、要領が悪い、根拠なき自信といった傾向が見られます。

ともすれば欠点のようにとらえてしまいがちなこれらの特性ですが、見方を変えて、いい方に活用させれば、どんな子でも学力は伸びる、というのが本書の著者富永雄輔さんの持論です。

上記の特性を持ち合わせているため、女の子に比べて、どうしてもほとんどの男の子は落ち着きや集中力がないものです。そんな男の子にただガミガミ怒っても、馬の耳に念仏、効果は望めそうにありません。

そもそも男の子と女の子は脳のつくりからして、違う生き物。その違いをしっかりと頭に入れて、その子どもにあった対処法を学べば、持って生まれた能力に左右されず、気合いや根性にも頼らずに、学力は伸ばせる、と富永さんは強調します。

男の子は女の子とちがって、物事を俯瞰できず、自己分析も苦手ですが、一度火がつけば、想像を超える力を発揮するのが男の子。

男の子の持つ“根拠なき自信”をうまく使って、いい方向に導いてあげればいいのです。

応用の前に基礎、やる気スイッチよりもルーティーン化が大事

男の子だからこそ応用力をつけてほしい、と思うのが男の子を持つ親心かもしれませんが、応用力をつけるには、何が必要だと思いますか?

昨今は「考える力」がもてはやされる傾向にありますが、考えるためにはその元となる基礎学力や知識が欠かせません。つまり、応用問題は、基礎学力がないと解けないですよね。

基礎学力をつけるには、まずその子がどの程度まで理解できているのか、「現在地」=「ゼロ地点」を見極めることが重要になります。この「ゼロ地点」は教科ごとに見ていきましょう。男の子はほっておくと、好きなことしかやらないところがありますから、苦手教科を放置することなく、なぜ苦手なのか、どこから積み上げていく必要があるかを見極めることが大切です。

「ゼロ地点」を見極める以前に大切なことは、勉強を習慣化することだと富永さん。いざとなったら、本気出したら、を待つのではなく、自然と勉強する仕組みを生活のなかに取り入れてしまうのです。

たとえば、「勉強を1時間やったら、テレビを30分見ていいよ」という風に、勉強とごほうびをセットにしてルーティーンにしてしまう方法があります。

女の子であれば、「かわいい制服を着たいからあの学校に受かりたい」という風に受験勉強をがんばれるのですが、男の子、特に小学生の男の子に自主性を求めても無駄なことです。逆に言えば、この時期の男の子が勉強するのに必要なのは、動機づけではなく、いかに親が勉強をルール化させるかにかかってきます。

最終的には気分に左右されずに勉強の習慣がつけば、しめたものです。お風呂に入ること、歯を磨くことと同じくらい当たり前に勉強することを、生活のなかに組み込んでしまえばいいのですね。

また、生活のなかで気をつけたいのは、子どもの学習する姿勢です。富永さんは、後ろ姿を見ればその子の成績がわかるといいます。肘をついたり、足が床についていない状態では、しっかりと勉強に集中することはできません。

親の目が届くリビング学習はその点、おすすめです。女の子よりも精神的に幼い男の子は、あまりリビング学習に抵抗がありません。

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