4Kテレビのシリーズ別販売台数1位はソニーの「BRAVIA KJ-43X8000E」

2018年12月1日午前10時に新4K8K衛星放送全国がスタートし、普及の第2ステージに差しかかっている4Kテレビ。家電量販店やECショップからPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、2018年1月1日~12月31日の年間を通して、4Kテレビのシリーズ別の販売台数シェアで1位を獲得したのはソニーの「BRAVIA KJ-43X8000E」だった。

長年培ってきた高画質・高音質のエッセンスがエントリークラスまで反映されているBRAVIAは、各社の4Kテレビメーカーの中でもやや価格帯が高いが、18年のシリーズ別販売台数ランキングでは、ツートップを独占した。

BRAVIAは、本格的に市場が立ち上がり始めた時期からネット経由でさまざまなコンテンツにアクセスできるAndroid TVの開発を進めてきた。それがここ数年の動画配信サービスが広まりによって、実を結びつつある。機能という付加価値を重視する消費者が増えたことで、支持が高まった。

「BCNランキング」で2017年1月1日~12月31日に集計した4Kテレビ全体の平均単価は13万7918円だったが、2018年は11万5990円まで下落している。十分に手が届く価格に落ちついたことも、機能を重視した消費者が増えている一因だろう。年が明け、各社は19年の新モデルを続々と発表している。シェア争いの軸はさらにテレビの使い方の新たな提案へとシフトしていくことになりそうだ。(BCN・大蔵 大輔)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などのPOSデータを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。