『パラダイス・キス』に主演した北川景子

矢沢あいの人気コミックを映画化した『パラダイス・キス』が10月26日(水)にブルーレイ&DVDリリースされるのを前に、ヒロインの紫を演じた北川景子がインタビューに答えた。

映画は有名進学校に通うフツーの女子高生・早坂紫(北川)が、デザイナー志望のカリスマ専門学校生ジョージ(向井理)と出会ったことからファッションの世界に身を投じ、美しく成長していく姿を切ない恋のエピソードを絡めて描いたもの。北川は「紫とは境遇が似ていました」と改めてその役柄を振り返り、「私も受験で悩んだ経験があるし、高校3年生ぐらいでモデルになったので、その時期やモデルになってからもとんとん拍子にいかないところは似ていたから、心情的に共感できました。それに、高校生の頃は勉強がメインの生活だったから恋愛に疎くて。劇中、紫が木の陰から好きな男の子を見ているシーンがあるんです。私は女子校だったので、実際は校内に男子自体いなかったんだけど(笑)、男子がいたら、きっとあんな感じだったんだろうなと思います」と懐かしそうに微笑む。

ジョージを演じた向井理については「今回会うまでは、こんな人、実在するのかな~?って思っていました」と素直に告白する。「料理もできるし、スポーツも得意で、頭もスタイルもいいから(笑)。でも会ってみたら、とても自然体な方で。気さくに接していただきましたし、面倒見の良い方で、撮影中にちょっと空き時間ができると、ロケ地の近くの駄菓子屋さんに行ってお菓子をいっぱい買ってきてくれて。そういうことを飾らずにできるところが普通っぽくていいなと思いましたね」

原作は女子のバイブルと言われているが、北川自身、この映画に出演して、普段のファッションにもちょっとした変化があったようだ。

「今日もそうですけど、モノトーンとジーンズが好きで、どちらかというと男の子っぽいカジュアルな服を着ることが多くて、肌を露出することが得意じゃなかったんです。でも、この映画の撮影中、毎日オシャレな服をず~っと着ていたので、普段もスカートをはいてみようかな? 赤とか派手な色の服も着てみようかな? と思うようになって。最近はパンツとスカートの割合が半々ぐらいになりました。自分のファッションに自信が持てるようになったんじゃないかな」

本作にはそんな女子力をアップさせる要素がいっぱい! 観るだけで、彼女と同じように、気持ちが上がるに違いない。

取材・文:イソガイマサト 撮影:源賀津己

(C)2011「パラダイス・キス」製作委員会