『インサイド・ヘッド』で描かれるネガティブな感情の重要性

2015.7.2 22:34配信
メンタルトレーナーとして活躍する田中ウルヴェ京

ディズニー/ピクサー最新作『インサイド・ヘッド』の全国11都市試写会が、7月2日にau×ぴあのスマートフォン向けエンタメ情報サイト『uP!!!』主催で開催。上映後には、ソウル五輪のシンクロナイズドスイミング(デュエット)銅メダリストで、現在はアスリートなどを対象にしたメンタルトレーナーとして活躍する田中ウルヴェ京によるトークイベントが行われた。

『インサイド・ヘッド』試写会その他の写真

本作で描かれるのは人間の頭の中! 少女・ライリーの性格を“ヨロコビ”“カナシミ”“ビビリ”“ムカムカ”“イカリ”の5つの感情が司るが、ヨロコビとカナシミが感情を決める司令部から放り出されたことでライリーは、こころのバランスを崩してしまう。

現役時代は小谷実可子とのデュエットなどでトップアスリートとして活躍し、現在はメンタルトレーナーとして活動している田中。メンタルのプロである彼女だが、本作について「感情をこれだけ上手に描いていてビックリしました」と質の高さに太鼓判を押す。

映画は特に“悲しみ”などネガティブな感情が、実はどれだけ大切かを描いているが、田中は「目の前の同じ出来事に対し、人間はいろんな感情が混ざり合って受け止めている。いろんな感情で物事を記憶することが大事」と説く。「悲しみや怒り、ビビリを悪い感情と捉え、それを抑制することが大人になることだと考えてしまいがちですが、実は悲しみやビビリがあるからこそ、より喜びを感じられる。感情の機微に気付くことが大事です」と呼びかける。

田中自身、アスリートを指導する際、ネガティブな感情をあえて利用しているという。先日、来日したピート・ドクター監督、日本語版の主題歌『愛しのライリー』を歌うドリームズ・カム・トゥルーの中村正人と鼎談を行ったが、その席で中村も「曲を作る時に一番使うのはビビリです。怖いというのがいい曲をつくるのに必要」と言っていたと明かし、改めてネガティブな感情の重要性を説いた。

この日、田中はメンタルトレーニングを実践! 映画に登場する頭の中の5つの感情のどれが一番好きで、どれが一番苦手だったかを観客に問うた上で「苦手だと思った感情を持っている人を見かけたら、気にしてみてください。なんで苦手なのか? 理由を考えることで共感に必要な脳のホルモンが動きます」と共感力を鍛えるトレーニングを伝授する。

また、ストレスや悲しみへの対処の仕方について「悲しみと表裏一体にあるのが愛。悲しいと思うことで人の愛に気づく。人生の根本に気づくのは悲しみを認めた時です。悲しいときは、全ての感情を総動員して、悲しみを感じるようにしてみてください。いろんな感情を出すことで、解決する方法へと向かいます。正しい感情というのは存在しないけど、いろんな感情を出すことが大事!」と訴えた。

『インサイド・ヘッド』
7月18日(土) 全国ロードショー

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