岩田剛典(左)と高畑充希

 松竹は9日、有川浩氏の『植物図鑑』を、EXILE、三代目J Soul Brothersの岩田剛典と高畑充希主演で映画化すると発表した。

 有川氏は『図書館戦争』『フリーター、家を買う。』『空飛ぶ広報室』『阪急電車』『三匹のおっさん』など、数多くの作品が映像化されているベストセラー作家。本作は、OL・さやか(高畑)がある夜帰宅すると、マンションの前で生き倒れている一人の男・樹(岩田)を発見するところから始まる。「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか」という男は、さやかの家にいつくことになり、2人の同居生活がスタート。樹は意外にも料理上手で、フキの混ぜご飯やノビルのパスタなど、さやかの知らなかった野草の世界を教えてくれる日常が送られるが、名前しか知らない王子様には、実は隠された秘密があった、という物語。

 料理姿も披露する、女性にとってあこがれの王子様役を演じる岩田と、戸惑いながらも恋をすることで前向きに一歩を踏み出すOL役に挑む高畑は、初顔合わせ。フレッシュな主演2人が胸キュン満載の作品を送り出す。

 「自分が演じる樹は、純粋さとミステリアスなところを併せ持つキャラクターなので、原作に失礼の無いように丁寧に演じたいと思います」という岩田。撮影現場は、明るい雰囲気で楽しく撮影が進んでいるそうで「高畑充希さんはさやかのイメージそのままで、気さくで自然体な方なので、初日からリラックスして撮影に入ることができました。監督、スタッフの皆さんと力を合わせて、心ひとつに最高の作品にしたいと思っています。ぜひ完成を楽しみにしていてください」と意気込みを語った。

 一方高畑は「もしもおうちの前にすてきな男の子が落ちていたら…どうしよう、どうする?などと女性スタッフさんたちとキャッキャ妄想しながら、日々撮影に励んでいます。野草のように、あおくて爽やかでちょっぴり苦い、キラキラした恋愛映画になればと思います」とコメントを寄せている。

 原作者の有川氏は「大きな事件が起きない道草の物語を、大きな映画にしていただけることになりました。実現してくださったキャストさんスタッフさん、本当にありがとうございます」と述べた。さらに「先日撮影現場にお邪魔した際、作中にも登場するネジバナを見かけました。さやかと樹が料理して食べたイヌビユも。都会の片隅にも、宝物のような道草はたくさん生えています。この作品によって、たくさんの方が道草の楽しさに出合ってくださったらうれしいです」と期待を込めた。

 

 

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