第37回PFF(ぴあフィルムフェスティバル)

9月に行われる第37回PFF(ぴあフィルムフェスティバル)のコンペティション部門“PFFアワード2015”の入選作品が決定した。全国から集まった577作品の中から選ばれた20作品が映画祭期間中に上映され、最終日には各賞が発表になる。

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“PFF(ぴあフィルムフェスティバル)”は、世界最大級の自主映画コンペ“PFFアワード”をメインプログラムに据えている映画祭。本コンペの最大の特徴はその審査方法で、応募された全作品は1作品につき最低3人以上のセレクションメンバーが1秒たりとも飛ばしたり、止めたりすることなく審査。二次審査ではセレクションメンバー全員が審査し、多数決ではなく討論を重ねて入選作が決定する。今年も全国から集まった577作品の中から20作品が入選作に決定した。

今年の応募者の平均年齢は29.4歳で、最年少は17歳、最年長は73歳の監督作品が寄せられた。近年、フィルム作品はほぼなく、ビデオ作品が大半をしめており、今年も応募作でフィルム作品は1作品だけだった。荒木啓子PFFディレクターは「“何故映画をつくるのか。何が自分にとっての映画なのか。何を自分はみせたいのか”という自問自答を重ねたであろう力作たちを前に、多くの討議や再見を重ね入選作品を20本決定しました」とコメント。入選作品は9月12日(土)から24日(木)まで、東京国立近代美術館フィルムセンターで行われる映画祭で上映。各賞が決定した後に、全国各地で上映される。

“PFFアワード2015”入選作品
※作品名は50音順です。
『甘党革命 特定甘味規制法』監督:諸星厚希
『あるみち』監督:杉本大地
『いさなとり』監督:藤川史人
『異同識別』監督:佐々岡沙樹
『嘘と汚れ』監督:猪狩裕子
『海辺の暮らし』監督:加藤正顕
『大村植物標本』監督:須藤なつ美
『帰って来た珈琲隊長』監督:佐々木健太
『ゴロン、バタン、キュー』監督:山元環
『The Escape』監督:島村拓也
『したさきのさき』監督:中山剛平
『チュンゲリア』監督:峯達哉
『ひとつのバガテル』監督:清原惟
『船』監督:中尾広道
『マイフォーム』監督:跡地淳太朗
『みんな蒸してやる』監督:大河原恵
『ムーンライトハネムーン』監督:冨永太郎
『モラトリアム・カットアップ』監督:柴野太朗
『幽霊アイドルこはる』監督:井坂優介
『わたしはアーティスト』監督:籔下雷太

第37回PFFぴあフィルムフェスティバル
9月12日(土)から24日(木)まで 東京国立近代美術館フィルムセンター
10月3日(土)から9日(金)まで 京都シネマ
10月31日(土)から11月3日(火・宿)まで 神戸アートビレッジセンター
11月12日(木)から15日(日)まで 愛知芸術文化センター
2016年4月(予定) 福岡市総合図書館 で開催
※東京会場のチケットは8月8日(土)より発売開始