大久保嘉人(川崎フロンターレ) (c)J.LEAGUE PHOTOS 大久保嘉人(川崎フロンターレ) (c)J.LEAGUE PHOTOS

『明治安田生命J1リーグ』1stステージ最終節から2週間、2ndステージが開幕する。18クラブが横一線でステージ優勝を目指すリスタートの開幕戦は、多摩川クラシコがラインアップされている。両軍サポーターがノリノリでライバル対決を満喫する川崎フロンターレ×FC東京は、新たなステージの口火を切るのにふさわしいカードと言える。

川崎フロンターレ対FC東京 チケット情報

川崎Fは1stステージで9勝3分5敗・勝点30の5位、FC東京は11勝2分4敗・勝点35の2位。川崎Fは3連勝、FC東京は4連勝で1stを締め括った。

不安もある。7月7日、ドルトムントとのプレシーズンマッチに臨んだ川崎Fは、シーズン前で完成度の低いドイツの名門に0-6と手も足も出なかった。それでも、試合後の風間八宏監督は笑みを見せながら、「ひと言、素晴らしいものを見せてもらった。今まで選手たちに言葉で伝えてきたことを、まさにドルトムントにやられた。この体験はものすごく大きなプラスだと思う」と語った。いわゆる、ショック療法だ。世界一流のクラブに触れ完敗を喫したが、自分たちに必要なことを再確認したのだ。何をすべきか。ハードワークであり、一歩目の速さであり、ボールを確実に止める技術である。ドルトムント戦を経て、選手たちの目の色が変わるのか。2ndステージ開幕戦の見どころのひとつとなるだろう。

FC東京はチーム得点24得点中10ゴールを叩き出した武藤嘉紀が抜けた穴をいかに埋めるか。クラブはオーストラリア代表のネイサン・バーンズ、スペイン人のサンダサというふたりのFWを獲得。戦線復帰が近い長身FW・平山相太を含め、3人のFW陣がトップフォームになるまで、勝点を積み重ねることが重要になる。そこで期待したいのが前田遼一と石川直宏、ふたりのベテランだ。今季加入した2009・2010年得点王の前田は3得点、石川は戦線離脱もあり1得点と不本意な前半戦となった。両ベテランが決定的な仕事をすれば、勝利は近付く。運動量豊富なMF・米本拓司はボールを回収し、ピンチの芽を摘む。GK・権田修一もスーパーセーブを連発する。チームで連動したディフェンスの安定感は実証済みだ。

ピッチ上だけではない。7月11日(土)・等々力陸上競技場での川崎F×FC東京は、さまざまな企画が開催される。ウルトラセブン、ウルトラギンガとともにバルタン星人、メトロン星人、ダダが来場し、ヒーローショーや握手会、始球式を実施する。ウルトラセブンと川崎Fのコラボグッズも販売される。また、篠原ともえと中西哲生のスペシャルトークショーも行われ、ホンダのレース用バイクの展示もある。もちろん、バラエティ豊かなスタジアムグルメも勢揃い。2ndステージ開幕戦は、いざ多摩川クラシコへ。チケット発売中。