「真田丸」の出演者発表会見に登場したキャストたち

 堺雅人が主演する2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」の出演者発表会見が10日、東京都内で行われ、新たなキャストとして主人公、真田信繁(幸村)の兄・信幸役の大泉洋、姉・松役の木村佳乃、父・昌幸役の草刈正雄、母の薫役の高畑淳子ほか21人のキャストが発表された。

 本作は、家族で力を合わせて戦乱の世を生き抜いた戦国最後のスーパースター真田幸村の物語。タイトルの「真田丸」は脚本を担当する三谷幸喜氏が真田家を戦国の荒波にもまれる1艘の小舟になぞらえて命名した。

 大泉は「さすがに私も大河ドラマで “信濃の獅子”と言われた人気の男を演じるということで緊張しております」といつもの“おちゃらけキャラ”は封印してあいさつした。

 「とにかく皆さんに怒られないようにと…。私の今までのイメージとは大分違う役になるので、誠実に演じていけたら。家族愛を見せていきたい」と真剣な表情を見せた。

 一方、信繁と信幸の姉を演じる木村は「魅力的な松を演じたい」と語ったが「一つだけ、どうしても言いたいことが」と切り出し、「私、堺さんと大泉さんの姉役ですが、実は私3人の中で一番若いんです」と強調。「この年になると女性としてその辺がちょっと気になりますので」とほほ笑み、会場の笑いを誘った。

 また、信幸の正室・小松姫を演じる吉田羊は「個人的には大泉洋さんと吉田羊で“洋羊コンビ”でできることが本当に楽しみ」と声を弾ませると、大河初出演となる佐助役の藤井隆も「忍びの役。忍術を使うということで猛特訓中です」と語った。

 そして信繁の最大最強の宿敵・徳川家康を演じる内野聖陽は「おまえじゃないだろ、という声が聞こえてきそう…」と語りながらも「読んでいて思わず台本を落としそうになるぐらい奇想天外な家康像になっている。三谷さんの脚本はユーモアセンスたっぷりなので、見ている人が驚くような家康をお見せできると思う」と言葉に力を込めた。

 主演の堺も「これだけの素晴らしい皆さんを周りに迎え非常にワクワクしている。“乗組員”の温かい愛情や強さに引かれながら、決して僕自身のペースを作ることなく、くるくると回って翻弄(ほんろう)されながらの1年になると思うけど、それが今から楽しみです」と笑顔を見せた。

 この日の会見は三谷氏も記者席で見学。質疑応答では大泉に対し「1年間、ふんどしを締め続けるというのは本当ですか?」などと問い掛け、会場を沸かせた。

 なお、この日は欠席したが、信繁の初恋の女性・梅役で黒木華、信繁の生涯のパートナーである、きり役で長澤まさみの出演が決定している。

関連記事