舞台「ペール・ギュント」の記者会見が11日、神奈川県内で行われ、出演者の内博貴、藤井美菜、前田美波里ほかが登場した。

 砂漠から嵐の海まで世界中を放浪し、生きる意味を自分自身に問い掛ける男、ペールの物語。

 ペール役を演じる主演の内は、本番を迎える心境について「めっちゃ怖いです。でも、今まで散々稽古してきたので、それを本番にぶつけることができたらなと思います。今まで経験してきた中でも一番難しい役と言ってもいいぐらい、僕にとってチャレンジになる作品なので、ある意味楽しみでもあります」と話した。

 「ペールと自身で似ている部分は?」と質問されると、「ペールは思い付いたらすぐに行動するんですけど、僕もプライベートでは思い付いてすぐ行動することが多いので、そこは共感できますね」と答えた。

 ペールと恋に落ちるソールヴェイ役を演じる藤井は、「内さん、いい男でしょう?」と振られると「そうですね。主役として引っ張っていただいていますね。付いていきます」と応じたが、内が「何でやねん。何すか今の質問」と、照れ隠しに突っ込む一幕もあった。

 〝濃厚な大人のシーン”も多いという本作。内は劇中の「夜はオオカミ男」というせりふについて「ご自身にぴったり?」と聞かれると、「違いますよ。草食ではないですけど、オオカミと言うほどでもないです。トイプードルぐらいじゃないですか」と明かして、会場の笑いを誘った。

 舞台は、11日~20日にKAAT神奈川芸術劇場ホール、25日、26日に兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールで上演。