三菱の冷蔵庫、氷点下でも凍らない「氷点下ストッカー」に「解凍」機能

2015.7.15 19:23配信
三菱電機の冷蔵庫「置けるスマート大容量」のドア材がガラスのWXシリーズ(右)と鋼板のJXシリーズ

三菱電機は7月14日、マイナス3℃の氷点下でも凍らない「氷点下ストッカー」に新しい解凍機能を搭載した冷蔵庫「置けるスマート大容量」WX・JXシリーズなど7機種を、8月26日から順次発売すると発表した。容量705Lの代表モデル「MR-WX71Z」の価格はオープンで、税別実勢価格は43万円前後の見込み。

同社の松本匡 静岡製作所長は冷蔵庫のマーケットについて次のように分析する。「2014年度は消費税増税の反動で375万台(前年度比80.5%)で着地した。15年度は405万台前後を予想している。そうしたなか、共働き世帯の増加や食品のまとめ買いが増えていることで、451L以上の大容量タイプの構成比が30%以上を占めている。新商品では、大容量に加えて、調理の時間を短くしたいという時短ニーズを満たす機能を搭載した」。

●1週間保存が「まとめ買い」ニーズとマッチ

まとめ買いや調理の時短ニーズでは、昨年から搭載している「氷点下ストッカー」がユーザーから好評だという。

従来の冷凍やチルド、三菱独自のマイナス7℃で保存する「切れちゃう瞬冷凍」に、もうひとつ、マイナス3~0℃の温度帯で保存する専用ルーム「氷点下ストッカー」を設けた。これにより、チルドで約4日しか保存できなかった肉や魚などの生鮮食品を、約1週間まで保存できるようにした。週末に1週間分の食材をまとめて購入する共働き世帯のニーズに応える機能だ。

氷点下ストッカーでは、瞬冷凍でも採用している、0℃以下になっても食材が凍らない「過冷却現象」を応用している。氷点下でも食材が凍らずに保存できるので、鮮度が落ちにくい。同社の調べでは、従来モデルで冷凍して凍結した後に解凍した牛もも肉と、氷点下ストッカーで保存した牛もも肉を比較した場合、後者の方が肉のうまみ成分であるドリップの流出が約70%抑制できる。

●「氷点下ストッカー」に「解凍」機能を追加

新商品では、さらに「氷点下ストッカー D」として解凍機能を追加。解凍といっても、いわゆる電子レンジで解凍するような熱を加えるわけではない。あくまでも、マイナス3~0℃でありながらも凍らない食材に「解凍」するのだ。

冷凍食材の解凍に対するユーザーの不満はさまざまだ。たとえば、電子レンジによる解凍ムラや、一度解凍したものは再冷凍できず、すべて使い切らなければならないという不満だ。

新製品では、冷凍した肉や魚を「氷点下ストッカー D」に移せば、約90分経てば包丁で切れる硬さにまで解凍できる。マイナス3~0℃の低温で解凍するので、解凍ムラもなく、使い切れなかった分はそのまま保存することもできるというわけだ。

しかも、おいしさも保てるので、従来のチルド室で解凍した食材よりも、ドリップの流出が約75%も抑制できる。ちなみに「氷点下ストッカー D」のDは、Defrost(解凍)の頭文字を意味する。

●WX48Zで幅と奥行き65センチ、大容量475Lを実現

大容量化にも工夫を施した。容量475LのMR-WX48Zで幅と奥行きの両方で65センチのスリムサイズを実現。買い替えにあたる10年前の冷蔵庫の奥行きで65センチ未満が多かったことに加え、システムキッチンの奥行き65センチとぴったり合うサイズを狙っている。それでいて、10年前のモデルよりも容量を74L大きくした。

コンパクトサイズでありながらも容量アップができたのは、冷蔵庫の本体を囲んでいる断熱構造を薄くしたからだ。真空断熱材に貼り合わせているウレタン部分を、独自の発泡技術で薄くさせているのだ。同社ではこれを「薄型断熱構造 SMART CUBE」と呼んでいる。

なお、7機種のそれぞれの型番と価格などは表のとおり。

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