2015年10月に放送を開始するガンダム新作「血のオルフェンズ」

バンダイは7月15日、「機動戦士ガンダム」シリーズのテレビアニメ最新作「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」を発表した。MBS/TBS系列全国28局ネットで2015年10月4日から放送開始する。

新シリーズは、「厄祭戦(やくさいせん)」と呼ばれる大きな戦争の終結から300年後の世界を舞台に、火星の少年たちの人間ドラマを中心にした物語が描かれる。主人公は、火星の民間警備会社に所属する「ガンダム・バルバトス」のパイロット、三日月・オーガス。本作のガンダムは、共通の内部フレームをもつ複数のガンダムが登場する、ほかのモビルスーツのパーツを換装できるなど、カスタム性の高さが特徴だ。

2014年に35周年を迎えた「起動戦士ガンダム」シリーズ。バンダイの上野和典社長は「ガンダムの生みの親である富野由悠季監督が制作に携わった『Gのレコンギスタ』や、ガンプラを題材にした『ビルドファイターズ』、OVA作品である『ガンダムユニコーン』『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 青い目のキャスバル』など、複数の作品を同時に展開した一年だった」と、ガンダムイヤーだった昨年を振り返った。

旧作の世界観を引き継ぎ往年のファンを意識した作品が多かったが、新作「鉄血のオルフェンズ」は、ストーリーをはじめ、多くの要素で新しさを意識。上野社長は「新世代のガンダムとしてふわさわしい作品に仕上がった。ドラマ性の強い物語や主人公とともに変革を遂げるガンダムなど、見どころは多い」と、ファンに魅力をアピールした。

作品のプロデューサーを担当するサンライズの小川正和氏は、舞台となる火星のイメージや登場キャラクターの設定を紹介。制作陣には「とある科学の超電磁砲」「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」など、人気作品を多く手がける長井龍雪監督や、「蒼穹のファフナー」シリーズでメカデザインを担当したメカニックデザイナーの鷲尾直広氏らが名を連ねる。若い世代から評価が高い作品のスタッフが集結した。

本作品は、アニメ放送のほか、ガンプラやアーケードゲームを同時展開。ガンプラでは、第一弾として「HG 1/144スケール ガンダム バルバトス」や「1/100スケール ガンダム バルバトス」などを10月から順次発売する。

全国のアミューズメント施設や家電量販店で稼働中のデジタルカードキッズゲーム「ガンダムトライエイジ」は、「鉄血の第一弾」として主人公やアニメで登場するモビルスーツのカードをラインアップ。アニメ放送の展開と連動して、新しいゲームミッションを配信する。