imagePROGRAF iPF850

キヤノンは、大判インクジェットプリンタ「imagePROGRAF(イメージプログラフ)シリーズ」の新製品として、「imagePROGRAF iPF850」「imagePROGRAF iPF840」「imagePROGRAF iPF830」「imagePROGRAF iPF670」「imagePROGRAF iPF770 School」の5機種を7月15日から順次発売する。

PDFやJPEG、HP-GL/2など種類の異なる複数のファイルを一括して印刷できる出力ワークフローソリューションを提供する「Direct Print & Share(DPS)」、写真素材やクリップアートを豊富に収録し、目的や用途に応じた高品位ポスターがつくれる「PosterArtist Lite」など、豊富なソフトウェアが標準で付属する大判インクジェットプリンタ。

連続印刷中にインクタンクが空になっても、サブタンクからインクを供給することで、印刷を続けたままインクタンクを交換できる「ストップレスインクタンク交換」システムを採用する。また、別途「NETEYE(ネットアイ)」の保守契約を行うことで、使用状況や消耗品の残量をインターネット経由で把握することができ、エラーや故障に伴う修理時間を削減する。

このほか、発色性にすぐれたマゼンタインクを採用し、CAD図面やGIS(地理情報システム)の赤い線や、文字・地図の視認性を向上するとともに、高い色再現性によって鮮やかなポスターや掲示物などがつくれる。また、HP-GL/2に対応し、CAD図面データを忠実かつ高精度に出力できる。

対応OSは、Windows 8.1/8/7/Vista/XP、Windows Server 2012/2008/2003、Mac OS X 10.6.8以降。

「imagePROGRAF iPF850」「imagePROGRAF iPF840」「imagePROGRAF iPF830」は、従来機種「imagePROGRAF iPF815」などと比較して、A1ヨコの出力速度を最速24秒から22秒へ高速化した。インクタンクは、標準の330mlに加えて、大容量700mlを用意する。いずれも発売は7月15日。

「imagePROGRAF iPF850」は、新開発の大容量スタッカーを搭載し、最大A0サイズの普通紙CAD図面を100枚まで積載可能で、異なるサイズの出力物も整列して積載できる。税別価格は134万8000円。

「imagePROGRAF iPF840」と「imagePROGRAF iPF830」は、2段ロール給紙を採用し、サイズや種類の異なるロール紙を2本同時に装着できるので、用紙交換の手間と時間を削減し、大量連続印刷をサポートする。税別価格は、「imagePROGRAF iPF840」が99万8000円、「imagePROGRAF iPF830」が64万8000円。

「imagePROGRAF iPF670」は、従来機種「iPF605L plus」と比較して、A1タテの出力速度を最速33秒から28秒に高速化するとともに、定型用紙を印刷順を維持したまま整列した状態で最大20枚まで積載できる。また、前面ですべての作業ができるフルフロントオペレーション機構を採用し、限られたスペースでも置ける。8月中旬の発売で、価格はオープン。

「imagePROGRAF iPF770 School」は、130点のテンプレートと520点のイラストを収録したコンテンツCD「PosterArtist 学校向けイラスト素材集」が付属し、PCで作成した教材や掲示物の大判サイズでの出力に対応する。また、最大18mの長尺印刷が可能なので、学校行事に役立つ垂れ幕や横断幕などをつくれる。

このほか、小型の専用スキャナとのセットモデル「カラー拡大コピーセット」も用意する。8月中旬の発売で、価格はオープン。

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