小柳ゆき 小柳ゆき

2015年2月には、ユニバーサル・ミュージックでのベスト・アルバム『The Best of Yuki Koyanagi 2015 Here For You~Universal Selection~』をリリースし、5月にはBillboard Live&BLUE NOTE TOUR「THE LUXURY 2015」で計16公演を行なった小柳ゆき。9月10日(木)・11日(金)に東京・EX THEATER ROPPONGI、そして9月18日(金)大阪・森ノ宮ピロティホールで「YUKI KOYANAGI CONCERT TOUR 2015」と題したツアーを行なう小柳ゆきに、“ライブ”についての想いを聞いた。

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1999年、現役の高校生のときにシングル『あなたのキスを数えましょう~You were mine~』でデビューして以来、エモーショナルな歌声を届け続ける小柳ゆき。圧倒的な歌唱力の高さと、小柄な体からは想像もつかないパワフルな声量は衝撃的で、デビュー作から超ロングヒットを飛ばしてきた彼女。シンガーとして15年のキャリアを超えた現在、その歌声は丁寧に熟成され、そして豊かに進化を遂げている。聞けば、「声はもともと大きかった」そうだが、今はそのギフトに感謝しいたわるようになった。「最初のころは何も考えていなかったんです。発声練習もしなくても声が出ていたし、寝起きでも出ていたくらいだったので(笑)。でも、何度もライブをやらせてもらっているなかで、ライブのやりかたとしてこれはおかしいぞとかまずいなって感じる時が出てくるようになりました。今は本番前には、発声練習やストレッチはもちろん、最近必ずするようにしてるのは整体の先生に教えてもらったラジオ体操。なので、楽屋は騒がしいと思いますよ(笑)」。

活動の基軸はライブ。「ライブが1番伝わると思っているし、わたし自身がいろんなことを感じることができるんです」と語り、そのなかで歌の表現もますます磨かれていった。「“歌おう”としてしまうほど、伝わらなくなってしまう曲もあると思うんです。そういうところまでストレートに伝えたいなと今は思っています。痛いくらいにぶつかるほうが伝わることもあるし。でもそのへんは、いまだに探っているところはあるんです。それまで気づけなかったことに気づくようになったり、今までもできなかったのにできた気になっていたことって多いと思うんです。でも、それに気づいてなんとかしようと思ってやっているうちに、いつの間にか乗り越えていたりするんですよね」。

新たなチャレンジを経て、9月10日(木)よりスタートする「YUKI KOYANAGI CONCERT TOUR 2015」で、どんな歌声を響かせてくれるのか、楽しみにしたい。なお、ツアーの一般発売に先がけて、現在ぴあでは先行抽選プレリザーブを実施中。受付は7月20日(月・祝)午後11時59分まで。

取材・文:吉羽 さおり