待望の映画第2作が公開される『HERO』。なかでも木村拓哉演じる主人公・久利生公平は、型破りながらも筋の通った正義感にあふれた“名言”を、作中に数多く残している。

そこでテレビドラマシリーズ~スペシャル~映画シリーズから、久利生公平の名言をプレイバック。彼の発言をもとに、人々を魅了する『HERO』の世界観を振り返ってみたい。

今回はテレビドラマ・シーズン2のなかから、珠玉の名セリフを18つご紹介。あなたの記憶に残るセリフはある?

<映画『HERO』予告編動画はこちら!>

第1話

「いやいやいや、こんなんじゃぜってえツッコまれるって。あいつ言ってくんだろうなあ。『もうあきらめちゃうんですか?』って。(麻木に『あいつ?』と聞かれ)835人の携帯電話の中からたった1枚の写真を探すようなやつ。ゆで卵みてえなやつ」(第1話)

居酒屋での傷害事件を起こした被疑者の指紋が、時効成立間近の宝石強盗事件の容疑者が残した凶器に付着した指紋と一致。世間が時効ギリギリで起訴かと思われる中、久利生は確実は証拠が必要と起訴を保留する。

宝石強盗事件の件から外された久利生は傷害事件の調査を続けるが、被害者は訴えないと。「事件は不起訴ですね」と言う麻木に言った久利生の言葉がこれ。“あいつ”が雨宮のことであるのは言うまでもない。久利生の中にはまだ雨宮が存在していることが伝わるセリフだ。

「“とりあえず起訴”っていうのはダメなんです。だって起訴して裁判にかけられるだけで、その人にはものすごい負担になりますからね。身柄拘束されたら家に帰れない、仕事にも行けない。それだけで会社クビになる人だっているんですよ。だから、その人が間違いなく犯罪を犯していると確信できない限り起訴したらダメなんです。それがどんな重大な事件だろうと。それこそ、時効が迫っていたとしても。

この間もあったじゃないですか、無実の罪で40何年間も刑務所にいたって。あれが事実だったとしたら、俺ら検事の責任ですからね。その人を起訴して裁判にかけるかどうか。その権利を持っているのは俺ら検事だけですから。

真犯人を逃がしたとしても、無実の人だけは絶対に裁判にかけちゃいけないんです。それが俺たちの一番大事なルールなんですけどね」(第1話)

宝石強盗事件の時効が迫る中、居酒屋の店主が「無実かどうかは裁判所が決めるのだから、とりあえず起訴すれば」と世間の声を言うと、「それは違うんですよ」と久利生が語った言葉。久利生の内に秘めた揺るぎない信念が伝わる。シーズン1の第10話での、彼の怒りの言葉、スペシャルで取調中に語った言葉などとも通じるセリフだ。

久利生だけではない、すべての検事がこの思いを己に課しているに違いない。

「全部が全部うまくいくワケないでしょ」(第1話)

麻木に雨宮とのその後とのことを聞かれた久利生が、答えるでもなくボソッと。この言葉にオンエアを観ていた「HERO」ファンは「別れちゃったの?」と色めき立ったハズ。結局、シーズン2では雨宮とのことは語られず。今回の劇場版でその答えを知ることに!?