【スキマスイッチ】万感の武道館公演に見る“いまスキマのライブがすごい理由”【ロングレポ】

2015.7.18 16:30

セルフタイトルの最新作を引っさげたロングツアーを大成功に終えたスキマスイッチ。なぜいま彼らはここまですごいライブをやってのけたのか。追加公演の日本武道館公演の模様から、スキマスイッチの進化と真価をレポート。

撮影:岩佐篤樹

2015年1月から行われたスキマスイッチのツアー『スキマスイッチ TOUR 2015“SUKIMASWITCH”』は、とてもとても大きなツアーとなりました。“大きな”という言葉にはいろいろな意味が含まれますが、もっとも大きなことは言うまでもなく、ツアーの大成功っぷりです。

いや、「ツアーが大成功すること」だけで言えば、ここ数年スキマスイッチのツアーは毎回、大成功を収めていたと個人的には思います(それだってよく考えるとすごいことなのですが)。でも今回のツアーはその“大成功っぷり”がすごかった。大成功のレベルが、とんでもない地点に達してしまった感があるのです。

なんというか、「俺、音楽好きなつもりでいたけど、それにしても、音楽ってここまでいいもんだったっけ」と唖然としてしまうほどの充実さがこのツアーにはありました。いや、本当に(念押し)。そんないまのスキマスイッチのすごさがこれでもかと爆発した、ツアーの追加公演として行われた7月1日・日本武道館でのライブの模様をレポートします。

“未知なる音楽の豊かさ”を追い求めた季節

スキマスイッチは、2009年の『ナユタとフカシギ』、2012年の『musium』と、近年非常にアグレッシブかつ濃密な力作を作り続けてきました。そのモチベーションとなったのは、ふたりの“音楽への探究心”でした。

熱を帯びたメッセージが込められた歌詞(『musium』ツアー時の『時間の止め方』のリプライズには泣きました→過去記事『スキマスイッチ最高潮のツアーファイナル沖縄公演』)、ポップスの枠を超える多彩なアレンジ、硬軟を自在に行き来する有機的なバンドの演奏――。この2作には、彼らがまだ手にしていない“未知なる音楽の豊かさ”への渇望感が渦巻いていました。その熱量をよりダイレクトに感じられたのが、リリースに平行して数多く展開されたライブです。

1000~2000人規模のホール会場が遊びに行った友だちの部屋ほどに感じられる親密な空間で繰り広げられる、よけいなハードルはなく誰もが自由に楽しめる、それでいてぬるさやゆるさとは無縁の(MCを除いて)鉄壁のステージ。ライブハウスでも、野外フェスでも、アリーナ会場でも、彼らは常に目の前の観客、そしてなにより音楽と、やりすぎなほど真摯に向き合い続けてきました。

この数年、スキマスイッチは活動の根幹に“自分たちにしか鳴らせない音楽の探求”というテーマがあったように思います。そんなスキマスイッチの最新作が、セルフタイトルが冠された6thオリジナル・アルバム『スキマスイッチ』です。

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