多部未華子と綾野剛

俳優の田口トモロヲが6年ぶりにメガホンをとり、ジョージ朝倉の同名コミックを映画化した『ピース オブ ケイク』の完成披露試写会が7月22日に、東京・新宿バルト9で行われ、田口監督をはじめ、主演の多部未華子、綾野剛、松坂桃李、木村文乃、光宗薫、菅田将暉、柄本佑、峯田和伸が出席した。

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仕事も恋愛も、周囲に流されるまま生きてきた梅宮志乃(多部)は、DV体質の恋人・正樹との別れを機に、心機一転。引越をし、そこで出会った隣人で、新しいバイト先の店長・京志郎(綾野)に本気の恋をするが、京志郎には同棲中の恋人がいた……。

主演の多部は、「相手を好き過ぎて、不安になる女子の“あるある”に共感できる。割と流されやすいタイプなので…」とコメント。登場する男性キャラクターのうち、好きなタイプを問われ、「フラフラしている人もいいし、逆に支配欲が強い人も好きなんですよ」と菅田演じるバイト先の同僚、柄本演じる元恋人を選んだ。この赤面告白に、対象外となった綾野は「一瞬でも、自分だと思ったのが恥ずかしい」とこちらも大照れだった。

多部と綾野は初共演で、「いろんな意味で体当たりの芝居だったが、綾野さんがウェルカムな状態でいてくれたので」(多部)、「物怖じせず、ちゃんと感情でぶつかってくれる」(綾野)。また、ヒロインの親友でオネエという役柄に挑んだ松坂は、「美意識を高めようと、即エステの予約をして、美肌パックも買いました。女性って大変ですね…」と苦労を語った。

『ピース オブ ケイク』
9月5日(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー

取材・文・写真:内田 涼