Retinaディスプレイの「新iPad」、予約だけで機種別トップ10に5機種ランクイン

2012.3.14 21:3配信
ディスプレイの美しさが光る新iPad(第3世代iPad)

アップルは、日本時間の3月8日、iPad 2より高精細の「Retinaディスプレイ」を搭載した第3世代の「iPad」を発表した。名称は「The new iPad」、つまり「新しいiPad」だ。3月16日の日本での発売を前に、オンラインのApple Storeは3月8日に、ソフトバンクショップや家電量販店では3月10日に予約受付けを開始している。一部の店舗は予約時の内金を売り上げに計上するので、量販店の実売データを集計した「BCNランキング」の2012年3月第1週(3月5日~3月11日)のタブレット端末の機種別ランキングには、発売前にもかかわらず、「新iPad」のWi-Fiモデルが上位に多数ランクインするという異例の事態となった。

「新iPad」発表前、海外メディアを中心に流れていたさまざまな噂のうち、当たったのは「Retinaディスプレイ」の搭載と、次世代高速通信規格「LTE」対応という2点だけだった。「新iPad」は、iPad 2に比べて0.6mm厚く、約50gほど重くなったもののデザイントーンは同じで、アップルらしいシンプルで上品な印象は変わっていない。

一見、無難なマイナーチェンジに見えるが、クアッドコアグラフィックスのA5Xチップ、500万画素のiSightカメラを搭載するなど、スペックは大きく進化している。実機を見れば、写真はもちろん文字までくっきりと表示する「Retinaディスプレイ」の美しさに驚くだろう。新たに登場した純正アプリ「iPhoto」をはじめ、さまざまなアプリやサービスと組み合わせれば、クリエイティブ作業から映画、電子書籍などのコンテンツの鑑賞まで、さまざまな用途に使える“ポストPC”にふさわしい多機能デバイスだ。

2012年3月第1週(3月5日~3月11日)の「タブレット端末」の機種別ランキングでは、iPad 2 Wi-Fiモデル 16GBのホワイト「MC979J/A」が1位、同モデルのブラック「MC769J/A」が3位を獲得。このほか、2位・4位・5位・6位・10位・11位に、「新iPad」のWi-Fiモデルが入った。 「新iPad」の一番人気は64GBのホワイト、次は64GBのブラック。Wi-Fiモデルに限ると、iPad 2・「新iPad」とも、同じ容量ならホワイトが上につけている。なお、ソフトバンクモバイルが販売する「新iPad」の通信機能付きモデル(iPad Wi-Fi+4Gモデル)は、発売前でまだランクインしていない。

容量・カラーを合算したiPad 2 Wi-Fiモデルの販売台数シェアは28.0%。対して、「新iPad」のWi-Fiモデルは、3月10日の予約開始からたった2日間だけで、iPad 2を6.8ポイント上回る34.8%ものシェアを獲得した。タブレット全体とiPad全体の販売台数は、それぞれ前週比で168.7%、297.1%と大きく伸びている。また、アップルのメーカー別販売台数シェアも、前々週の44.7%、前週の38.4%から64.3%に急上昇した。

2011年のメーカー別販売台数シェアは、アップル(63.6%)、日本エイサー(9.8%)、SAMSUNG(5.3%)の順で、アップルが他を大きく引き離してトップ。ただし直近の2012年2月は買い控えが発生したのか、アップルのシェアは45.8%まで下がり、2位から4位の間に、Android搭載タブレットを発売するソニー(8.7%)、レノボ・ジャパン(8.6%)、日本エイサー(8.4%)が僅差で並んでいた。

冒頭で説明した通り、予約時点で売り上げとして計上する店もあれば、実際に販売し、お客さまの手に渡ってから計上する店もある。発売日前の数値は参考レベルの域を出ないが、少なくともWi-Fiモデルは、予約だけで非常に大きな反響があったといえるだろう。買うか買うまいか、手持ちのモデルから買い替えるか、どの容量・色を選ぶか、悩んでいる方は検討材料の一つにしてほしい。(BCN・嵯峨野 芙美)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。

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