授乳ショー!旅大好きママが「赤ちゃん連れ旅」実体験を語る

村上:こちらが、授乳服ブランド・モーハウス名物「授乳ショー」です!

今日はNHK「ニュースウォッチ9」等に出演されていた気象予報士の井田寛子さんにもゲストで来ていただいてます!

井田寛子さん:こんにちは、井田寛子です。子どもは11月1日で10カ月です。

今日のテーマは「赤ちゃん連れの旅」ということなんですけれども、うちの子はもう船も乗ったし、飛行機も乗ったし、新幹線も乗ったし・・・あらゆる手段でいろんなところへ行っています(笑)

最近は船で片道24時間かかる小笠原諸島へ、日本ではおそらく一番遠いんですけれども、仕事も兼ねて一緒に行ってきました。

周りの協力も得て、仕事も結構一緒に連れて行くっていう感じで過ごしています。

村上:赤ちゃんと一緒に仕事に行けるのは、ママにとっても安心ですね。それにしても0歳で小笠原諸島デビューとは、すごい(笑)

では、ほかのママにも話を聞いてみましょう。

Aさん:うちは4カ月の時に那須高原へ車で行きました。普段は自然と触れ合う機会がないので、高原の原っぱの上に転がしてみたり(笑)

周りの方々もかわいがってくれて、非難の目のようなものは感じませんでした。でも同じ月齢の子がいるママ友に旅行の話をしたら「そんなに小さいのに長時間の移動、大丈夫なの?ご飯はどうしたの?」って。

「車の中で普通に“おっぱい”をあげたよ」って答えたんですけど、行ってみたら特に何の支障もなかったです。いまの月齢だからこそ持ち物も最小限で済んで、食べ物も“おっぱい”だけで済むので、むしろ楽だったと思います。

Bさん:授乳服のサイドスリットタイプなら1秒で“おっぱい”を飲ませることができて、ずーっと着てます(笑)

Cさん:うちはいま6カ月ですが、よく電車に乗って出かけてます。旅行は3カ月の時、特急で草津温泉に。産後なかなか、ひとりで湯船にじっくりつかるということがなかったので、リフレッシュできました。

しばらくは授乳も頻回で「待ったなし」でしたが、授乳服を着ているので電車の中でもササッとあげられて、人知れず赤ちゃんが泣き止んでいるという感じでしたね(笑)

Dさん:我が家もほぼ毎日、電車に乗って出かけるんですけど、授乳服と、スリング(抱っこひも)で助けられています。2歳になった上の子を一緒に授乳室に連れて行って授乳するっていうようなことができないので、移動中はスリングの中で授乳タイム。授乳服を着ていれば、遠出もできるし、レストランでも安心だし、どこでも授乳していた感じでした。

村上:「授乳室に行きなさい」ってみんな簡単に言うんですけれども、授乳室だと逆にキョロキョロして飲んでくれなかったり、特に上のお子さんがいると、あんな狭いところに閉じこめられたら、子どもとしてはたまったもんじゃないですよね。

「気付かれない」というのも、ママや赤ちゃんにとってはもちろん、周りにとってもポイントですね!モデルになってくださったママと赤ちゃん、今日はありがとうございました!

――ママ&赤ちゃんモデルに会場から大きな拍手が送られ「授乳ショー」は終了、さてその後は?どうやらいよいよ【全日本おっぱいサミット】恒例「ガチンコ☆ディスカッション」ということのようで・・・

藤岡:さすがにリアルな体験談を聞いていると「旅育」や「赤ちゃん連れの旅行」というのが、実感として伝わってきましたね。

いろいろ聞いていると、前向きに取り組めそうな気もしてくるんですが、ただこのテーマを考える時に避けて通れないのが「子連れのマナー」なんじゃないかとも思います。

アンケートでも観光業関係者から「『宿泊費に子ども料金はないんですか?』と聞かれることもあるが、本音を言えば倍額にしたい」なんて厳しいコメントも寄せられていたようですし、木舟さんからもご講演の中で指摘がありました。

そこで今日は敢えて、そのあたりもご意見を伺いたいですね。ご出演いただいた4人の方々に「旅育」における、「赤ちゃん連れ」「子連れ」の旅のマナーについてお聞きしてみましょう!

徹底討論!「子連れ旅」最大の壁“マナー”問題をどうする?

木舟:僕は旅行会社と一緒にカフェを経営していたことがありまして、店としても「旅育」「子連れ歓迎」を謳っていたので、赤ちゃん連れのお客さん、非常に多かったんですね。

それはとてもありがたいんですが「子連れ歓迎」と謳っていると、何をしてもOKと勘違いされてしまうようなケースが出てくる。例えば物を壊すとか、子どもが土足でテーブルに乗って踊っちゃって、ママが下ろしてくれないとか。

あるいはメニューブックみたいなものをかじる。自分のスマホがかじられたら、そういうママだってすぐ取り上げるんですよね。でも店の物だったら「放っておいてもいいや」って。

そういうのが時々あって、どうしても悪目立ちをする。そうすると、やはりビジネスでやっていると、ちょっと厳しくならざるを得ません。

世間の目もそうやって厳しくなって、批判的な意見も出てきちゃうんじゃないかなぁと。

村田:私は子連れ旅行が一般的ではない時から、すごい厳しい目の中で旅をしてきました。やっぱりマナー良く旅をしないと、次の世代が旅へ行けないっていう思いがありましたね。

こういう仕事をしていると、宿の方からお話を聞くことがあるんですけれども「赤ちゃん連れはいいんだ、すごくすまなそうにやってくる」とおっしゃるんですね。

でも「幼児になると、なぜか子どもは騒いで当たり前っていう感覚でお父さんお母さんが来るから問題になる」っていうんです。

すごく難しいと思うんですけど、連れてゆくパパ・ママ、特に幼児さん連れには周りへの気遣い、つまり「もしかしたら迷惑をかけてしまうかもしれない」という意識を持って、その一方で周りの方には「やっぱり子どもは騒いでもしょうがないよね」という優しさを持って、お互いがそういう感覚でやっていければいいのになぁと、そういう風に思っています。

あと先ほど「旅育メソッド」でもお話したんですけれども、その中に「役割や目標を設定して褒めて成功体験」というのがあります。

幼児さんとかは電車の中などで騒ぐのが心配というんですけれども、言葉が通じるようになってからであれば、事前に「このくらい乗るよ」とか「何して過ごす?」「こうして過ごそうね」っていう風に約束をして、できたら降りた時に「よくできたね」って褒めると、騒いでから何か言うより、親も楽だし、子どももモチベーション高くなるように思って、そういったことも勧めています。

村上:マナーの問題って「個人差」がすごく大きいので・・・とっても静かにしているお子さんもいれば、走り回って一時もじっとしていない女の子も男の子も、いますよね。そういう「個人差」も含めてある程度、寛容に受け容れてくれるといいなぁなんて思うんですけれども。

私が個人的に知りたいのは、すっごい動いちゃう子と、そんなに動かない子と、どうやって対処したらいいのか、ということでしょうか。言い聞かせても聞かない子どももいますよね。

木舟:カフェをしていた時の経験からお話すると、ママ友さん同士で来たりするとどうしても子どもがほったらかしになっちゃうので、子どもが騒いじゃったりした時には「ちょっとお散歩いこうか」というような形で1回外に出ていただいて、また落ち着いたら戻ってくるとかできたらいいんですけどね。

またシチュエーションによるとは思うんですけれども、パパがいると、パッと外に連れ出してくれるので楽だったりすることがありますね。

村上:パパ、大事ですよね。大体、パパが連れて歩いていると、多少行儀が悪くても許されるんですよ。パパだと、厳しい目が薄まる。それってありません?

木舟:私は男女の差のところは分かりませんが、パパの方がピリッとするんじゃないかっていうのはあるかもしれません。我が家でも妻が連れだすと「大変だった」という話は聞くんですけれども、僕が連れて行った時は結構、電車でもおとなしかったりっていうのはたしかにあるかもしれませんね。

大豆生田:パパが連れ出す時って、やっぱりまだパパたちが育児をやり始めたとはいえ“貴重”な人たちと思われているから、寛容に見てもらえるのかもしれないですね(笑)

だからこれからは、週末は場合によっては、パパが子どもと2人で旅に出られる社会を目指したらいいのかもしれない。

しかも、全部自分でセットして。ママが準備するんじゃなくって、それで1泊できるかどうか、ここが大きなポイントでしょうね。

赤ちゃんのうちはおっぱいがあるから短時間でもいいけど、だんだん、ちょっとずつ延ばしていけるかどうかが、パパとしてどうやって子どもと歩いてゆけるかという時に、重要なところではないかと。

もちろん家族で行くのもいいんだけれども、パパがひとりで連れ出せるかどうか、ここに大きな差ができるかなって思います。

村田:私は家族旅行でも「親子別々に過ごす時間をつくりましょう」って常々言っているんですけれども。

日本人って、家族旅行ってみんなで動かないといけないと思っていて、子どもも買い物に付き合わされるみたいになっちゃうんです。これが別れて過ごしてみると、例えばパパとお子さん、ママはひとりっていう過ごし方をすると、それぞれで楽しい時間を過ごして帰ってきて、会った時に話が、一緒に過ごしている時よりもすごく弾むんですよね。

藤岡:家族が別々に過ごすということでいえば、海外のリゾートホテルへ行くと、大体キッズルームがあるんですよ。で、日本人はほとんど使っていない。あれ、ほんとにもったいないんですよ。

見ていると、子どもを預けてお父さんお母さんはプールで泳いでいるんです。それはリゾートホテルの使い方としては非常に正しくて、家族旅行なんだけど子どもは預けて、両親はリフレッシュするためにそこで「リゾートを楽しむ」っていう・・・そういう上手な使い方を、もっとやっていいんじゃないかなとも思うんですよね。

村上:家族で旅行に行くけれど、ずーっとママが子どもを見ていなければいけないのではない。みんな一緒に過ごすのではないスタイルが選択肢としてあるっていうのは「旅」の可能性を広げますよね。

私は大豆生田先生がおっしゃっていた「パパがひとりで子どもを見る」、それも「パパが支度もして、セットもして」というのが、重要なキーワードだと思うんですよ。

自分の子どもが小さい時に「リフレッシュに旅行行こうよ」って誘われても、まず準備をして、行った先ではいいけれども、帰ってきてからの片づけ?子ども3人分?それ私がやるの?と思うと、ほんとに行きたくなかったんですよね・・・今日はそのあたりの工夫なども伺えたらいいなぁと。

木舟:我が家についていえば、妻から「あなたは何もやってくれなかった」って言われちゃうかもしれないんで、なかなか地雷踏みそうで怖いですけれども(笑)

ただ僕自身が旅行が好きなので、そのあたりは進んでやっていた方だと思います。

でも旅行業をしていて割とよく聞くのが、ママが「私は行きたいんだけど夫が乗り気じゃない」「夫が反対するから結局泊まりがけも行けない」という声なんですね。その辺はもうちょっとパパが関わって、ママのストレスを軽減するためにも、もっと積極的に子どもを連れ出してくれたらいいんじゃないかなと思いますね。

村田:赤ちゃん連れではちょっと難しいんですけれども、お子さんが言葉を理解するようになったら、一緒に荷造りをするといいですよね。「旅先でこんなことするよ、何が必要だっけ?」「泳ぐんだったら水着が必要だね」とか。

そうすると子どもって、自分が用意したっていう経験から旅へのモチベーションが上がって、旅での学びもすごく多くなるんですね。それで帰ってきてからの後片付けも、そこで褒めると手伝ってくれるっていう流れもできるのかなぁと。

木舟:子どもはすぐ戦力になりますよね、意外と早く。

村田:反抗期までは割と、上手に関わると、言葉がけとかですごくやる気を出してくれますね。

大豆生田:話は少し戻っちゃいますが、さっき村上先生が指摘された「いろんなお子さんがいる」というお話、すごく大事だなぁって思っています。

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