(左から)西郷輝彦、松平健、中村梅雀

 舞台「三匹のおっさん」の制作発表が27日、東京都内で行われ、出演者の松平健、中村梅雀、西郷輝彦ほかが出席した。

 人気作家・有川浩氏の連作短編小説を初舞台化する本作は、家族に内緒で自警団を結成したキヨ(松平)、ノリ(中村)、シゲ(西郷)が近所に潜む悪を次々と成敗し、すれ違っていた家族との絆を取り戻していく様子を描く。

 3人は舞台衣装で登場。剣道の達人を演じる松平は「時代劇だとかつらなどいろいろなもので身を覆っていますが、それを全部外されて丸裸でやらされるような気持ち」と心境を語り、「皆さん個性派なので、その中で自分が今までやってきたものは個性が薄いと思っています。負けないように頑張らないと」と言葉に気合を込めた。

 柔道の達人を演じる西郷は「時代劇俳優が舞台でそろって、現代劇をやるというのが何よりの楽しみ」と語りつつ、自身のタオルを首にかけたジャージー姿には「舞台ではずいぶん現代劇をやっていますが、全編ジャージーというのは初めて。どうなるのか自分でも想像がつきませんが、私が3人の中で一番運動量が多いので今日から鍛えたいと思います」と笑わせた。

 機械いじりの達人役の梅雀は「実はこの8月に娘が生まれるんですけど、娘を溺愛している状態がよく想像できて、原作を読んで勝手に泣いてしまう。すごく近しく(気持ちが)分かるなと思っています」と明かして驚かせた。現在59歳の梅雀は2006年に25歳年下の女優・瀬川寿子と再婚。「去年の暮れに、旅先にLINEが来て『できてた』と。びっくりしました」と語った。

 夫人の妊娠については「夫婦でハチャメチャに楽しんで羽目を外して飲み食いしていたらできていましたね」と笑わせた。前妻との間には25歳の娘がいるが「新たに今から始まるので、パパが頑張ってこれからも稼がなきゃならんぞ、健康第一で飲み過ぎはいかんぞと思っています」と語り、照れ笑いを浮かべた。

 舞台は9月4日~27日、都内、明治座を皮切りに、名古屋、大阪、福岡、広島、高松で上演。