©2015「リアル鬼ごっこ」学級委員会

グロテスクな中にもリアルな人と人とのつながりが描かれた作品

さて、今回の『リアル鬼ごっこ』では、JKを対象とした試写会でアンケートを取っている。映画の感想としては「グロテスク」や「怖い」といった、映像に対する反応が多かった。また、最近学校で流行っていることについても聞いており、動画を撮ってSNSにアップする、アプリのゲームなど、ネット関係のものが大半だった。

ここから見えてくるのは、「物事へのかかわり」の度合いである。ビジュアルへの感想は想定内だが、中には「友情の大切さを知った」というものもあった。今はSNSがコミュニケーションツールとして重要視される時代。直接的な関わり合いで友情をはぐくむのは難しいのかもしれない。

ちなみに、全国の女子中高生を対象としたアンケートでは、「信頼できる友だち」だと思っていた相手に裏切られた経験があるという答えが、回答者の半数以上というものもあった。そして急に無視されたり、グループからハブられたりするのだそうだ。

©2015「リアル鬼ごっこ」学級委員会

もちろん、すべてのJKがこれに当てはまるわけではないが、これらのアンケートから感じるのは、目の前の一瞬に反応し、それがすべてとして決めつけてしまう、人や物事へのかかわり度合いの希薄さだ。

そんな時代の中で『リアル鬼ごっこ』では、自分を犠牲にしてでも友だちを助けようという人と人とのつながりを、グロテスクなシーンの中にもしっかり見せてくれている。これを前後の流れと関係なく、映像だけに反応して気づかないままいるのはもったいない。