『七色小道(なないろこみち)』坪倉輝明

一見何もない通路の上を歩くと、とたんに様々な色や光が溢れだす幻想的な作品。
時間の経過によって形を変えながら消えていくので、同じ絵は二度と見ることができないというのも魅力的です。一人で歩いたり、家族で一緒に歩いたりして、色んな表情を楽しもう。

『がそのもり』重田佑介

手に持って移動すると、ストーリーが進んでいく

世界中の童話や昔話を最小限の画素(ピクセル)で描画したアニメーション作品です。そのままでは見ることができず、何も書かれていない本を手に持ち自分で移動しながら物語の続きを追っていくという観賞方法が新鮮です。

『TRANSFORM(トランスフォルム)』岡田憲一+冷水久仁江(LENS)

子煩悩で知られる人気お笑い芸人・フジモンこと藤本敏史さん(FUJIWARA)が、愛娘・莉々菜ちゃん(2歳)と一緒に遊べるアート作品をプロデュース。

イスの前に座ると自分の顔が撮影され、架空の世界の住人に変身。変身した体が箱の中の世界に転送され、空を飛んだり水中を泳いだり、コミカルに踊ったりと、トランスフォルムの物語の一部になって動き出します。
“笑って、遊べる”をテーマにしたフジモンらしい作品です。

自由研究にも使える!? 夏休みはさいたまスーパーアリーナへGO!

紹介した作品以外にも、会場内にはまだまだ楽しくて不思議な作品が展示されています。
動いたり光ったり、様々な展示作品があるので、自分好みの作品を見つけるのも楽しそうですね。

美術展というと小さい子供を連れて行くのを躊躇してしまうこともありますが、ここなら積極的に作品に参加できるので小さい子供でも大満足で遊べるはず。
これを機に、美術展の楽しさやアート感覚を養ってもらえたり、この中から自由研究の題材を探すことができれば一石三鳥ですね。

筆者の娘ももう2歳半、9カ月の時に楽しんだ以上に感性が磨かれるはずです。この夏は光と遊べる魔法の世界へ、家族で出かけようと思います。

「魔法の美術館~Art in Wonderland 光と遊ぶ超体感型ミュージアム~」
会期:7月17日(金)~8月31日(月) ※会期中無休
会場:さいたまスーパーアリーナTOIRO(さいたま市中央区新都心8)
開館時間:10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
入場料:一般・大学生1300円、中高生700円、3歳~小学生500円、親子ペア券1500円(会場窓口限定発売)
お問い合わせ:048-600-3037(さいたまスーパーアリーナ)

編集プロダクション株式会社イメージング・ワークス勤務。首都圏のおでかけ情報誌を中心に、雑誌の編集・ライティングを行う。2012年末に娘を出産し、人生観が約90度変わる。ライフワークバランスについてゆるりと考えつつ、子連れで行けるイベントや遊びスポットを日々模索中。