6月の防水デジカメトップシェアは富士フイルムの「XP80」、機能と価格のバランスの良さが奏功

2015.7.31 11:30配信
トップを走る富士フイルムのFinePix XP80

ザブンと水につけても撮影できる「完全防水」のコンパクトデジカメ。夏本番を迎えシェア争いが激しくなってきた。このところ「普段の写真はスマホで」という傾向が強まり、特徴のないコンパクトデジカメの存在意義が薄くなってきた。しかし、水中でも豪雨の中でも、はたまた土埃が激しく舞うような厳しい環境でも撮影できるタフな完全防水カメラは、スマホでは撮れない写真や動画が撮れるとあって、一定の市場を維持している。そこで、完全防水カメラの売れ筋をチェックしてみた。

完全防水仕様のコンパクトデジカメが、コンパクト全体に占める販売台数構成比は、この6月現在で8.9%。例年、7月、8月にはさらに構成比が大きくなり、およそ1割前後を占める。夏向きのデジカメという印象も強いため、完全防水のコンパクトデジカメは夏が最も売れるシーズンだ。完全防水というと、ダイビング用カメラと考えがちだが、実際はダイビングでの撮影はごく一部の用途に過ぎず、どちらかというと、撮影環境を選ばず撮影できるデジカメと考えた方がいい。

水中で撮影するというより、激しく水に濡れたり、水の中に落としてしまったりしても大丈夫なカメラとして使われているというのが利用実態に近いだろう。また、水が入らない機密構造は、結果として防塵や耐衝撃という構造にもしやすいこともあって、多くの製品は、タフネスデジカメとして展開している。

現在、日本市場で完全防水カメラを販売しているメーカーは14社。中でも2桁の販売台数シェアを保持しているのは、オリンパス、リコーイメージング、富士フイルム、ニコン。これら上位4社で8割以上をカバーしている状況だ。それぞれ特徴のある製品でしのぎを削っている。製品別で見ると、発売直後からシェアを伸ばし、4月から6月まで3か月連続でトップを走っているのが、富士フイルムの「FinePix XP80」だ。

「FinePix XP80」は、2月の末に発売し、3月にいきなり販売台数シェア9.5%を記録。翌4月にはシェア14.1%で1位に躍り出て、5月は17.0%、6月は17.3%と3か月連続でトップシェアを走り続けている。曲線をうまく使った片手で握りやすい形状で、マリンスポーツやアウトドアの場面にも溶け込める個性的デザインが特徴。カラーバリエーションはイエロー、ブルー、ブラックがある。そのうち4割を占め最も売れているイエローモデルは、スポーティなデザインが特徴的だ。こうしたユニークなたたずまいも、売れている要因なのかもしれない。

水深15mまで潜れる防水機能に、1.75mからの落下に耐える耐衝撃性能。-10℃でも動作する防寒機能に、防塵機能と、いわゆるタフネスデジカメの基本性能をしっかり満たしている。またスマホやタブレットなどとの連携もしっかりしており、反射の少ない液晶モニタを搭載し、明るい日中でも画像の確認が容易。それでいて、税別平均単価が2万円前後と、競合機種に比べて手頃な価格なのも人気の理由だろう。

そのほかの上位モデルと税別平均単価は、2位がオリンパスの「STYLUS TG-860 Tough」で3万円台前半、3位が同じくオリンパスの「STYLUS TG-4 Tough」で4万円台前半、4位がリコーイメージングの「WG-30」で2万円台前半、5位がニコンの「COOLPIX S33」で1万円前半という状況。それぞれ特徴的な機能を持つ完全防水デジカメといえるが、15m防水で2万円前後というバランスのいいモデルはFinePix XP80だけだった。

水も衝撃も気温も気にせず撮れる完全防水のタフネスデジカメがあれば、スマホを出すのをためらうような場面でも、気にせずどんどんシャッターが切れる。この夏そんな完全防水デジカメを手に入れて、夏休みの思い出をたくさん残すことをオススメする。

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