「駅」風のデザインを採用した「ビックカメラ 町田店」

ビックカメラは2月21日、東京・町田の小田急百貨店 町田店の7・8階に、「ビックカメラ 町田店」をオープンした。プログラミングが体験できる特設ブースや、高性能マシンを完備したゴルフ試打室、酒販コーナーには試飲カウンターを設けるなど、試して楽しめる店舗を目指したという。小田急線をモチーフにした装飾も特徴的だ。

同日開催されたオープニングセレモニーで川瀬大店長は、「当店は、全体的に駅の中で買い物をしているかのようにラッピングにして、“小田急らしさ”を演出している。また、家電はもちろん、マスクの肌触りや歯ブラシの硬さも確かめられる体感型の売り場を作り、リアル店舗の強みを生かしていく。これからさらに町田を盛り上げていきたい」と説明した。

店長もイチオシの「駅」風デザインは、至る所に散りばめられている。例えば、売り場には、駅名標のような案内や時刻表のようなサイネージ、小田急線の北口・西口改札前にあるエレベーターは小田急線をモチーフにしたラッピングが施されていた。

店舗は7階と8階に分かれており、7階では日用品や酒類といった非家電製品や生活家電、カメラ、オーディオ製品などを、8階ではスマートフォンやPCといったデジタル家電や玩具、ゲームなどを取り扱っている。また、電子棚札を全面導入し、業務効率の改善に取り組む。

同店の強みである体験コーナーは、随所にみられた。7階のカメラコーナーでは、ミラーレス一眼を中心とした一眼カメラと、交換レンズを気軽に試せる対面式カウンターを用意。オーディオコーナーには、完全ワイヤレスイヤホンが試聴できる「フルワイヤレスイヤホンカウンター」を設けた。

8階のPCコーナーでは、2020年のプログラミング教育必修化を視野にいれ、小学生向けの最新「プログラミング学習キット」を体験できるブースを設置。ゲーム対戦競技「eスポーツ」コーナーでは、人気タイトルの家庭用ゲーム機版とPC版を試遊しながら比べることができる。

家電製品だけでなく、非家電製品も体験できる。ゴルフ試打室には、最新モデルのクラブと、飛距離やボールのスピン量、打ち出し角度を確認できる高性能マシン「スカイトラック」を完備。ティーチング資格を持ったプロが在籍しており、初心者、経験者を問わず、本格的なスイングチェックが無料で受けられる。このほか、歯ブラシやマスク、サングラスといった日用品のサンプルも店頭に並べた。酒販コーナーでは、家電で調理した料理を試食しながらお酒を試飲できるようになっている。

新店舗のオープンに駆け付けたビックカメラの宮嶋宏幸代表取締役社長は、「町田店の年商は50~60億円を目指している。体験できるコーナーが多く、目的以外の商品もついつい買っていただけるような、イベント・セミナーをメーカーと協力して開催していく」とコメントした。

さらに、ビックカメラ・ドットコムや公式アプリから利用できる店舗在庫を取り置くサービス「ネット取り置きサービス」の範囲を拡大した。店舗の在庫だけでなく、倉庫や他店舗の在庫を町田店に取り寄せて、そのまま取り置けるようになっている。