『トリニティ・アイリッシュ・ダンス』会見より 『トリニティ・アイリッシュ・ダンス』会見より

2004年の初来日以来、ソールド・アウトを続出するアイリッシュ・ダンス・カンパニー「トリニティ」がこの夏、2年ぶり4度目の来日を果たす。その公演『トリニティ・アイリッシュ・ダンス』の記者会見が3月16日、都内にて行われた。

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上半身はほとんど動かさず、下半身だけで激しいステップを踏むアイリッシュ・ダンス。日本でも『リバーダンス』『ロード・オブ・ザ・ダンス』などがよく知られているが、これらの舞台作品の大本となったのがこの「トリニティ」だ。1990年、それまで競技会が発表の場だったアイリッシュ・ダンスをエンタテインメント要素を含んだ舞台芸術として初めて扱ったのがこのカンパニー。全米をはじめヨーロッパやアジアでもチケットソールドアウトを記録している。ダンサーも実力派揃いで、世界アイリッシュ・ダンス・コンクールでは18回の世界タイトルを獲得してもいる。

この日の会見にはダンサーのコリーン・ケニヨン、キーラン・コールマン、ギター&歌を担当するロイ・アーバックルが出席。公演よりひと足先に記者たちの前で、激しさの中に哀愁を漂わせるパフォーマンスを披露した。21歳ながらすでに15年トリニティで踊っているというキーランは「トリニティは『リバーダンス』などの前身の形であり、同じような(ショーアップした)方向に行くこともできたが、私たちは伝統に重きを置いています。自分たちの持っているものを押し付けることはせず、(観客と)対話していく作品です」とその魅力を語る。また同じく20歳ながら16年間トリニティに在籍し「トリニティは人生そのもの」と語るコリーンは「2010年の日本でのツアーは何よりの思い出。観客の皆さんが本当に自分たちを歓迎してくれたし、私たちの持っているスタイルを本当に理解してくれた。また来年、日本で公演が出来て嬉しい」と来日公演への意気込みを語っていた。

演劇的要素も取り入れた『リバーダンス』などとは異なり、全編ほぼダンスの『トリニティ』。心を揺さぶるタップの音、整然とした群舞など、肉体の極限に挑む美しきダンス・エンターテインメントだ。

公演は7月7日(土)の神奈川・関内ホール 大ホールを皮切りに、7月14日(土)から16日(月・祝)までの東京・オーチャードホールなど全国7会場にて行われる。