タカアンドトシ

 NHKの「よみがえりマイスター」で司会を務めるお笑いコンビのタカアンドトシがこのほどインタビューに応じ、番組の見どころや展望を語った。番組は、日本が誇る修理・復元・再生の達人たち“よみがえりマイスター”が、依頼人の思いに応えて壊れてしまった思い出の品のよみがえりに奮闘する復活ドキュメントバラエティー。2014年にBSプレミアムでレギュラー放送され、その後も総合で定期的に放送が続いている。

 

―今回の番組の見どころを教えてください。

トシ 番組は非常に好評で、見た方にもすごく面白いと満足していただけています。だから続いているのかなという感じ。収録も毎回面白く、今回は70年前の手紙のよみがえりも出てきたりとバラエティーに富んだ面白い回になったのではないかと思います。

タカ 70年前の父の思いを知りたいと依頼してきたのが80歳を超える方たちで、全然読めなかった手紙がよみがえって、「こんなことが書いてあったんだ、良かった」と涙を浮かべて言ってくれたり。今回は川越シェフや壇蜜さんなど、“芸能人もの”が多かったのも見どころです。

―お二人のよみがえらせたいものはありますか。

トシ よく聞かれるのですが、ないんですよね、僕ら。

タカ 番組で言ったのですが、僕はおばあちゃん子で、でも僕が上京した途端に入院して亡くなってしまって。おばあちゃんをいつかよみがえらせたい。

トシ それはそれでよみがえってきたら引くだろう(笑)。

―NHKに出演することで意識することはありますか。

トシ 民放の局に出してもらう時とそんなに変わらないです。

タカ 土田晃之さんは、前回よりあまりボケなかった。オンエアを見て、前回あまり拾われなかったなというのを受けて修正してきた感じがありました。前回より真面目に答えるコメントで終わる時が多かった(笑)。

―トシさんは“感動もの”でも涙を見せないことで有名ですが。

トシ スタジオで見て涙することもありますし、みんな直ってほしいという気持ちで見てくれます。依頼人の方も来て、直った時の感動は結構ありますね。僕は気持ちでは泣いていますけど。司会が泣くとぐちゃぐちゃになってしまって迷惑なので、ぐっとこらえて。私は皆さんの涙を促す立場です。心ではガンガン泣いています。

―今後泣くことはある?

トシ そういう場面も来るんじゃないですかね。今回泣いていないとは言っていないですから。今回ついに、ということもあるかもしれませんよ。いよいよトシが涙をポロリかとか。

タカ いや、僕の涙にそんな引きはないですよ(笑)。僕は自分が絡んでいることに弱いですね。自分の心が揺さぶられた時やばかにされた時に泣いてしまうことが多い。すごく感動しますが、男のくせにあんまり泣くのもどうかなって。子どもができたので、子どもに泣いているのを見られてばかにされるのも怖いから。今のうちから気を付けておかないと。今回もこらえるのがたいへんな回でした。

トシ 子どもってまだ2歳だろ?(笑)

―今後の展望をお聞かせください。

タカ 総合でのレギュラー放送はまだない。今年に入ってから2回目の前回の放送で数字が良かったらレギュラーと言われていて、数字が良かったのですがはんこが押されず。今回も数字が良かったらレギュラーと言われているので期待しています。レギュラーになってほしいです。

トシ いい番組だと思うので、ぜひレギュラーに。VTRを撮るのも時間が掛かっているし、依頼品を直すマイスターは本当に時間を掛けて何日も奮闘していますしね。相当苦労されているようで、僕らから見ると完璧に直っていると思っても、職人さんなので出来栄えに百点を付けるマイスターの方はいない。毎回見応えのあるものになっていると思います。