「銀座のクラブってどんなところ?」と聞かれたら、私は必ず“魑魅魍魎の世界”と答えます。それは、年齢不詳、いつまでも美しく、年を取らない、妖怪のような女性がたくさんいるから。

「私ね、昔は妖精って言われてたのよ。でも、今は妖怪かしら? フフフ」と言う、推定年齢60代後半のママのお肌は、30代のホステスさんよりも、透明感があって、シワもない。“美魔女”なんて、ママから見れば「まだまだ。甘いわ」と……。

また、毎日、早朝までお酒を飲んでいるのに、肌荒れもせず、翌日に疲れも見せない女性もいます。本当に人間なのか、超人的です。

そこで、そのきれいの秘訣を知りたいと「どうしてそんなにお肌がきれいなんですか?」「どうして肌荒れしないの?」と聞いても「何もしてないわよ~」と教えてくれません。でも、何もしていないなんてことはない! 銀座ホステスの女性たちが、どうやってきれいを保っているのか、知りたい!

そこで、彼女たちの会話の所々に出てくる、日々の“習慣”から、きれいの秘訣を探りたいと思います。

自分のことを知る

巷には、実に多くの“きれいになる秘訣”が溢れていますよね。でも、それは自分を知っているからこそ、試して効果を検証できるのです。

私が一緒に働いてきた女性たちは、例えば「どんなときに体調不良になるか」「何を食べるとお肌の感じがいいか」「どういう状況だと便秘になりやすいか」など、自分のことを知るために、常に自分のカラダの状態を意識して、自分のカラダのデータを取っていました。

やはり、昼夜逆転の生活で、お肌の調子も体調も、精神的にも乱れやすいとわかっているから、少しでも乱れないようにしなくてはいけないという、自覚を持っているようです。そして、自分のカラダを知ることで、きれいでいるための対策を立てられるようです。