正直、見どころは「全部」と、いいたい。が、それではこの記事は“ここで試合終了”になってしまうので、無理やりに挙げてみるのでおつきあいいただきたい。

少々繰り返しになるが、『Love in the Ice』などのバラードでは、カメラがふたりの顔ギリギリまで寄るので、その表情から、言葉一つひとつを大切にしているのが伝わるし、『Rising Sun』を始めとするダンス曲での鬼気迫るパフォーマンスは、画面から息づかいが聞こえてきそうだし(私的にダンスブレイクのカメラアングルは大正解!!)、『Spinning』『MAXIMUM』のパフォーマンスは、画面から神々しさすら伝わるほど。

他にも、ユンホの『サクラミチ』での表情にはぐっとくるだろうし、『Love in ~』『時ヲ止メテ』でのチャンミンの熱唱のロングトーンにはやっぱり胸がふるえるだろうし。ダンス曲では、まっすぐに伸びた腕や蹴り上げた脚の美しさだとか、たまに見せる茶目っ気たっぷりの表情などなど、挙げたらキリがないのだ。

しかし! もっとも注目すべきはやはり、ライブ本編最後に、会場全体を温かな涙で包んだ『With Love』のシーンに他ならない。会場のスクリーンに流れた写真やコメントは見えないものの、ふたりの目がどんどん潤んでいき、ついには涙が頬をつたい、顔をゆがませる……といった場面がしっかり収められている。子どものように泣きじゃくるユンホと、ユンホの肩をしっかり抱くチャンミン。そして、ファンと交わす約束……。これら一連のシーンがバッチリ収められているので、ここだけでも一見の価値あり、というか永久保存版だと思う。

きっと、妙な“やられた感”を感じるほど泣けてくる映像だと思うので、翌日用事を控えての視聴はおススめしない。