いまだからこそ伝えたい
それぞれの“想い”

「伝えることが大事だということで」という暁の言葉から、メンバー全員のMCへ。

「伝えたいことは山ほどあります。渋谷公会堂は目標でもあったので、夢にまで見たステージに皆で立てて、来てくれた皆と同じ空間を共有できるのは幸せだと思います」(堕門)

「今まで節目のワンマンしか経験してこなかったので、ワンマンツアーは初めてで。今回ワンマンというものを見つめなおして、改めて音で気持ちを伝えたいなと思いました。今日ここまでまわってきて、感じたものや皆が、俺をただのベーシストではなくてバンドマンにしてくれた」(祥平)

「このツアーは与える気持ちでいたんですけど、ヘタしたらそれ以上皆からもらえることが多くて、ありがとうございます。ここまでこれたというけれど、ここで止まるつもりもないし、通過点だと思ってる。

身近で”終わり”を見たことで、なおさら強く思うことがあるんです(前日に新宿ReNYで解散ライブを行った同レーベル所属のREALiesのこと)。僕たちは僕たちらしく、ずっとよろしくお願いします」(來堵)

「さっき來堵が言ったように、身近に最後の最後まで走り抜けたバンドがいて。この渋谷公会堂から羽ばたいていったバンドもいるし、解散してしまったバンドもいる。

僕らがココに立てたのは運が良かったということもあるけど、それだけで立っちゃいけないと思う。ココに立つべき人間になるにはどうしたらいいのか、色々考えたけど、今は後悔もしてないし自信しかないです。

それは僕らがこれから示していくから、皆がそれを感じてくれればいいと思います」(奈緒)

最後に暁がマイクを持ち「伝えたいことがあって、それは感謝なんだけど、俺は少しひねくれているから、皆に感謝するというのは甘えじゃないかと思うことがあって、伝えることを迷っています。

でも皆が今日ココを選んでくれたことはすごく嬉しい事なんですね。考えることが増えて、一時期言葉をうまく選べなくなっていて…、だけど今日は絶対そんな風にはしたくないので、聴いてください、ありがとう…」

と演奏されたのは『無花果』。透明感のあるサウンドが渋谷公会堂を包んでいきます。