馬籠伸郎によるアーティストルーム「妖怪」

海外からも泊まりに来る!
話題の“31階”を解禁

さらにこの日は「Artist in Hotel」で制作された4部屋、「妖怪」、「祭り」、「芸者金魚」、「龍」が特別公開されていたので、見学させてもらう。

石原七生によるアーティストルーム「祭り」

東京の空を金魚が泳いでいるようにも見える。こうした窓への映り込みも計算して、各アーティストは作品を描いていると言う。

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  • 妖艶、エロス、グロ…美しき“妖怪”アートたち
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どの部屋も雰囲気が全く異なる。さらに細かいところまで遊び心溢れる工夫が施されていて、そうしたものを見つける楽しみもある。来るたびに新しい発見がありそうだ。

アーティストルームを堪能したあと、次の階へ行こうと、エレベーターホールへと向かう。ここでも怪しげな一団に遭遇した。

“妖怪アーティスト”実演に
真夏の夜の“ろうそく”部屋

エレベーターホールでは、アーティストルーム「妖怪」を生み出した馬籠伸郎氏が、カッパをモチーフにした参加型ライブペインティングを開催していたので、参加してみる。特殊なペンを使い、型紙に沿って点々を描いていくのだが、これが意外に難しい。

別の場所に馬籠さんが描いたキュートな妖怪たち

 続いて向かったのは、26階「鬼夜子(きよこ)のフロア」である。「Artist in Hotel」で「龍」の部屋を生み出した阿部清子氏に密着したドキュメント映像を上映するスペースがあった。

また阿部氏が当日ライブペインティングした作品に、映像クリエイターantymarkがアルゴリズム生成したコンピューターグラッフィックスの光を重ね、背後に広がる東京汐留のパノラマ夜景をミクスチャーするインスタレーション作品を展示する「霊魂」の部屋も。

そして、真夏の夜にぴったりな部屋が、「正体」の部屋。ろうそくを模したライトを頼りに真っ暗な部屋へ足を踏み入れる。部屋はあまりに暗く、手元のライトはあまりにも頼りない。数十センチ先しか見えない中をこわごわと進む。

たどり着いた先、暗やみの中に佇むのは阿部清子作品。暗い中でぼんやり浮かび上がる絵は、更に恐怖心をあおる。

そんな「鬼夜子(きよこ)のフロア」で、すっかり気分は鬼夜子!