「お金」の観点から“疑って”みると、実際は…!?

しかし、マネープラン上は「お金があれば愛は買える」について賛成できない部分があります。ポイントをまとめてみましょう。

△子育て時の女性の年収はどうしても減るが、専業主夫がそのときだけ稼げるとは限らない

……どんなに女性が稼ぐことができたとしても、結婚後の子育てについては難しさがあります。妊娠期間中は体調によっては勤務時間を抑えざるをえないことがありますし、出産前後は必ず休まざるをえません。

産休~育休のあいだは月収の3分の2ほどの手当がありとても助かりますが(育休半年後からは2分の1)、やはり収入は下がってしまいます。
男性がそのときだけいきなり収入アップすることは難しいはずです。

妊娠前に貯蓄をしっかりしておいたり、共働きで年収を高めておき、一時的な年収減に備えるような準備が必要です。

△共働きで合計年収を増やすことを意識することのほうが効果的

……男性のほうが年収が低くても、男性には働いてもらうことのほうがマネープランを考えたときは大事です。

もし、女性の稼ぎだけでふたりの生活費を維持できるのであれば、男性の稼ぎをすべて貯金することもできるはずです。どんどん貯金することができれば、将来の備えをハイペースで進め、未来も豊かにすることができます。

家を買えば男性の稼ぎからどんどん返済していくこともできます。先ほど説明したような妊娠~産休~育休期間の年収減にも備えることができます。

△自分より年収が低い彼氏、夫に敬意を払える関係をキープできるか

……これはお金の話がカップルや夫婦の関係性にも影響する、という問題です。
最初は「お金があれば、愛だけで相手を選ぶ」だったかもしれませんが、「自分はお金が稼げているが、彼は結局のところ稼ぐ能力がない人」という優越意識に化けてしまう可能性をゼロにすることはできません。

男性が「専業主婦である妻は要するに稼ぎゼロでオレが支えているのだ」という優越意識を持つのはよくないように(家庭内の役割分担にすぎない)、稼げる女性も男性を見下すようでは恋愛関係は長続きしないでしょう。

これは男性においても答えのない悩みですが、女性も自分なりの答えを探してみてください。