まとめ:「お金で愛のすべては買えない」

女性が「お金の面は私が全部支えてあげる」は、時期によってあってもいいと思います。しかし永遠のものとして考えないほうがいい、というのが私の意見です。

あるカップルは夫の失職(会社が倒産した)したタイミングで、子どもが生まれたばかりの妻は3カ月で復職し家計を支えていました。
夫は専業主夫としてすべての育児・家事を担当したそうです。

しかし5年後に妻が体調を崩したときは契約社員になって仕事を減らし子育て中心の生活にシフト、再就職に成功した夫の稼ぎで家計を支えるようなバトンタッチをしています。

これはどちらかが一方的に支えるのではなく、お金の面で支えられる側が支えられるときに仕事をした、という例です。結婚後のカップルのエピソードですが、女性が働いていたことで「お金で愛が買えた(失われずにすんだ)」例だと思います。

「お金で愛を買う」ということを永遠のものと考えないことが大切です。

男性が「お金で女性の歓心を買う」としてもしょせんは一時的なものでしかないのと同じです。

お金「だけ」で永遠の愛は買えないのです。

また、ずっと「私が全部面倒見るから」にすると、これは精神的にしんどいことになります。
メンタルストレスで仕事をセーブせざるを得なくなり、年収も減ったら、彼氏にも出て行かれた、となっては本末転倒です。
無理をして抱え込まないようにしたいものです。

でも、もしそんな辛いときになっても、あなたを支えてくれる相手であったら、その彼氏(夫)はもうお金で愛を買った関係ではありません。

そんな相手が見つかったとしたら、たとえお金の力がつきあい始めの入り口であったとしても、「純粋に愛を見つけた」といえるかもしれませんね。

やまさき・しゅんすけ 「人生の幸せの問題は、たいていはお金の問題である」という考えのもと、お金と幸せについて考えるファイナンシャル・プランナー(FP)。公的年金制度・退職金制度、投資教育が専門。Twitterでは毎日一言「お金の知恵」をツイートしてます。副業はオタクで、まちあるき、アニメとコミック、ゲーム好き。所属学会は東京スリバチ学会と日本年金学会