『わたしに会うまでの1600キロ』(C)2014 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.

リース・ウィザースプーンが主演を務め、『ダラス・バイヤーズ・クラブ』のジャン=マルク・ヴァレが監督を務めた『わたしに会うまでの1600キロ』のメイキング映像が公開になった。人生を見つめなおし、すべてをやり直すために1600キロもの山道と砂漠を歩く旅に出た女性の姿を描いた感動作だ。

その他の画像/メイキング映像公開

本作は、シェリル・スレイドが自身の経験を基に執筆したベストセラーが原作で、主演のウィザースプーンは書籍を半分読んだ段階で映画化したいと思ったという。主人公のシェリルは愛する母がこの世を去ったことを受け入れることができず、薬と男におぼれて自身の結婚生活も破綻。しかし、残りの人生を台無しにしないために、たったひとりで1600キロもの道のりを歩く旅に出ることを決める。

しかし、旅は彼女の想像以上に過酷なものだった。自然は時に美しい光景で彼女を迎え入れるが、太陽は容赦なく照りつけ、夜は暗闇の中で野生動物の恐怖と向かい合うことになる。身体は疲労で悲鳴をあげ、水も食料も少なくなっていく。様々な出来事、キャラクターの心情、そして物語のカギを握るシェリルの少女時代の記憶……書籍にギッシリとつまったドラマを脚本化したのは、作家としても活躍するニック・ホーンビィで、彼は映像の中で「原作にかなり刺激を受けた。映像化したいエピソードがいくつもあって困った」と振り返る。

ヴァレ監督は撮影では実際にロケを行い、手持ちカメラで自然の光を可能な限り活かして撮影することを決めた。メイキング映像には美しくも厳しい自然の中をひたすら歩き、時につまずくシェリルを演じるウィザースプーンの姿が記録されている。また、映像では監督はつねにウィザースプーンの近くにおり、彼女と同じ景色を見て、彼女の感じる痛みや厳しさを同時に体験しながら、場面を演出していったことが伺える。

映像には、主人公の母を演じた名女優ローラ・ダーンのインタビューや、作者が映画について紹介する場面も登場。映画の概要、見どころも紹介されている。

『わたしに会うまでの1600キロ』
8月28日(金) TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー