エジガル・ジュニオ(横浜F・マリノス) エジガル・ジュニオ(横浜F・マリノス) (C)J.LEAGUE

神奈川ダービーはド派手な打ち合いとなるか。横浜F・マリノス×川崎フロンターレで、Jリーグ随一の攻撃サッカーが繰り広げられる。

【チケット情報はこちら】

3年連続リーグ最多得点の川崎Fは攻撃サッカーの象徴と言えるだろう。しかも、昨季は最少失点も記録し、川崎Fスタイルはさらに進化した。一方、横浜FMが堅守で名を馳せたのは昔の話。昨季、アンジェ・ポステコグルー監督が就任するとポゼッション重視のアタッキング・フットボールを植え付けた。失点を重ねても、痛い目に遭っても強気の超ハイラインを貫き、ついには川崎Fに次ぐリーグ2位タイの得点を量産した。

ポステコグルー監督と鬼木達監督は、異口同音に自らのサッカー哲学を口にする。ポステコグルー監督は「とにかく自分たちのやろうとするサッカーを見せることが重要。そうすれば結果は自ずと付いてくる」と言い、鬼木監督は「自分たちのスタイルを貫くことで勝利が付いてくる。勝つためのサッカーが自分たちのスタイル。そこに違いはない」と語ったのだった。

ともに攻撃的サッカーを志し、国内トップレベルの破壊力を擁する両クラブだが、序盤戦は対照的なスタートとなった。

横浜FMはガンバ大阪との開幕戦で開始早々にミスから失点を喫する嫌な入りとなるが、前半に怒とうの3ゴールで逆転し3-2の勝利。続くベガルタ仙台戦も危なげなく2-1。2試合とも1点差ながら、内容で圧倒。ボールを握り、危険なスペースへボールを運び、相手を完全に崩し切ったのだ。FWエジガル・ジュニオが3ゴール、MF三好康児も1得点と新戦力が結果を出しているのも心強い。

対する川崎Fは開幕戦でFC東京と互いにチャンスを攻めきれず0-0、第2節は鹿島アントラーズを自陣に押し込め、圧倒するも、1-1と結果は出ていない。2試合ともホームゲーム。ありとあらゆるパターン、高度なコンビネーションを披露しゴールに迫るも、勝ち切れなかった。開幕前の『FUJI XEROX SUPER CUP 2019』浦和レッズ戦で決勝弾を決めたレアンドロ・ダミアンがブレーキになっているのも気になる。

コンディションでも横浜FMに追い風が吹く。横浜FMは3月6日の『Jリーグ YBC ルヴァンカップ』に先発した第1・2節のスターターは三好ただひとり。その三好、川崎F戦は出場できない契約のため、戦力面のマイナスはあるが連戦の心配はない。片や川崎Fは同日の『ACL』に鹿島戦からひとり先発を代えただけのメンバーで臨んだ。しかも、中国でのアウェイ戦、0-1で敗れたダメージも重なった。

チーム状況は横浜FM有利。果たして結果はどう出るか? 『明治安田生命J1リーグ』第3節・横浜FM×川崎Fは3月10日(日)・日産スタジアムにてキックオフ。チケット発売中。