子供の「なぜ?」を大切にする
子供に「何で?」と聞かれると、面倒くさくなり「そんなこと考えなくてもいい」と、子供の「なぜ?」にちゃんと向き合っていない親は少なくありません。
多忙で、子供に付き合っている時間がないのが現実でしょうが、今は忙しくても、「あとで一緒にお風呂に入った時に教えてあげるね」「あとで一緒に考えようね」と、極力子供の「なぜ?」に付き合ってあげると、子供の好奇心や探求心を刺激し、国語力にも影響を与えると言われています。
「どんなことがあったの?」具体的な会話を意識する
子供との会話をより詳細により具体的にすることを意識すると、それが国語力向上につながるとも言われています。
例えば、子供が「今日学校でイヤなことがあったんだ」と話してきた場合に「そうなんだ~、どんなことがイヤだったの?」と続けて聞いてみると、子供は詳細に内容を伝えようとします。
あったことを順序よく上手に伝えられるかどうかは分かりませんが、主語述語などを考えながら相手にうまく伝わるよう話す訓練にもつながり、それが文の組み立てにおいても役に立つようですから、意識したいですね。
反対意見があった時のバランス能力を養う
親はいつも自分と同じ意見を持ち、いつも共感してくれるものだと子供は考えがちですが、そうではない反対意見を会話の中に取り入れると、会話のバランス感覚を養い、それが国語力につながると出口さんは言います。
例えば休日、親子で遊びに行くという場合に、子供は「遊園地に行きたい」親は「博物館に行きたい」になったとします。そのような時、両者の意見をどのようにバランスよくまとめるか、そこが鍵となるわけですが、そこを子供に考えさせるのです。
「来週末の天気予報は雨で今日は晴れている、だから今週は遊園地で、来週は雨でも大丈夫な博物館にしよう」など、両者が納得するような着地点を見つけられるようになればお手のもの。
会話のバランス能力を養う上で、時には反対意見を持ち出すのも国語力向上においては必要のようです。
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このように、国語の出来る出来ないはセンスではなく、親子の会話の内容が影響することが分かりました。
少しの意識の持ち方の違いが子供の国語力に影響することを認識し、将来子供が国語でつまずくことのないよう、今日からでも意識して子供と会話していきたいですね。