5歳以上離れた場合はどうなる?~年齢差が離れる場合

今度は1人目と2人目の年齢差が開くシチュエーションを考えてみたいと思います。

私の友人のところは5歳差で2人目が生まれて大喜びでしたが、マネープラン的にはどうでしょうか。

学費問題でいえば、7歳差があると1人目の大卒後に2人目の高校入学となります。

少なくとも4歳以上離れていると大学に2人同時に通わせずにすみます。

きょうだいに年齢差があると、同じ時期に学費が重なる心配は軽くなります。

一方で、こちらの注意はいつまでたっても子どもの学費がかかるため、下の子の大卒時には自分たちは60歳前後になり、自分たちの老後のお金の準備ができないという問題が生じます。

公的年金が減っている現状で、自分で蓄えを作る必要がありますが、時間切れになってしまうというわけです。

仕事のキャリア的には、1人目の育休明けからある程度キャリアも戻ってきたところで、もう一度休職ということになりますが、会社によっては改めて1年近く休むことがキャリアに影響する可能性もあります。

このあたりは産休前に復職のタイミングや復職後のキャリアについても会社と話し合っておくといいでしょう。

また、2人目妊活を考えているなら転職は控えておくのもひとつの選択肢だと思います。

転職直後に産休となったとき、まだなじめていない職場で面倒なマタハラに巻き込まれるのは避けたいものです(もちろん、マタハラするほうが悪いのですが)。

子育て的には、1人目の子どもがそれなりに大きくなっているので、自分のことは自分でできますし「ぼくお兄ちゃんになる!(わたし、お姉ちゃんになる!)」と子育てにも協力してくれるかもしれませんね。

無理のない範囲で手伝ってもらうといいでしょう(でもときどきは甘やかしてあげましょう)。

最後に、不妊治療について。2人目はじきにできるだろう、と軽く考えていて5年以上あいだを空けてしまったとしたら、これは不妊治療としては成功率が下がっていく一方です。

2人目が欲しいけど自然に授からないと思ったら、早めの受診をお勧めします。

でもまずは年齢差は関係なく素直に喜ぼう

お金の面、キャリアの面、子育ての面、不妊治療の面、いくつかの視点から「2人目はいつ?」を考えてみました。

最終的には、子どもは神様の授かり物ですから、「2歳差をねらう」とか「4歳差をねらう」のような人間の計画だけで決まるものではありません。

うまくいった場合もそうでなかった場合も素直に謙虚に結果を受け止め、次の対策を考えていって欲しいと思います。

何歳差であっても、子どもが増えることはうれしいことですし、子育ては楽しいことです。
ぜひ、「2人目妊活」をがんばってみてください!

やまさき・しゅんすけ 「人生の幸せの問題は、たいていはお金の問題である」という考えのもと、お金と幸せについて考えるファイナンシャル・プランナー(FP)。公的年金制度・退職金制度、投資教育が専門。Twitterでは毎日一言「お金の知恵」をツイートしてます。副業はオタクで、まちあるき、アニメとコミック、ゲーム好き。所属学会は東京スリバチ学会と日本年金学会