【もののけ姫】「居心地の良いジブリの世界を壊したかった」宮崎駿監督がいま明かす想い

2015.8.27 20:1

ジブリ作品の代表作の一つ『もののけ姫』について、宮崎駿監督は居心地の良い世界を作るジブリのイメージを壊したかったと語っています。そんな作品にこめられた思いとこだわりとは。書籍『ジブリの教科書10 もののけ姫』を参考にふり返ります。

「金曜ロードSHOW!」と言えば、「ジブリ」を思い出す人も多いかと思います。というのも、同枠でのジブリ作品の再放送は何かと多く、『風の谷のナウシカ』の16回をはじめ、『となりのトトロ』『ルパン三世 カリオストロの城』が14回と、数多く再放送されているのです。

(記事『【ジブリ】「ナウシカ」は再放送数最多! 宮崎駿アニメを愛するリピーターの特徴』参照)

現在も、「3週連続夏はジブリ」として『火垂るの墓』『おもひでぽろぽろ』に続き、28日(金)には、巨匠・高畑勲監督がおくる、笑いと感動の冒険ファンタジー『平成たぬき合戦ぽんぽこ』が放送されます。何度も見ても楽しいジブリ作品。今回もまたしっかり楽しませてもらっています。

そんなジブリ作品ですが、この夏、文春ジブリ文庫『ジブリの教科書10 もののけ姫』が発売されました。これまで8回の再放送が行われ、いずれも高視聴率をマークした同作は、宮崎駿監督が構想16年、制作3年も費やした大作。

アニメとしては非常に高額である21億円をかけ作られた作品(『魔女の宅急便』は4億円)で、興行収入193億円を記録。今から約20年前の1997年に公開され、当時の日本映画の興行記録を次々と塗り替えました。今ではすっかり市民権を得ている「ジブリ映画を観に行く」という行為が、初めて認められた作品とも言われています。

『もののけ姫』はそれまでのジブリ作品とは一線を画した特徴があると言えます。人体の破損や多くの人間の死を描いており、暴力描写やグロテスクな表現もみられる作風は、それまでの、『風の谷のナウシカ』『空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『魔女の宅急便』『耳をすませば』とは異なるもの。

宮崎監督はこのことについて「ジブリとしては、人間の居心地の悪いエキセントリックな背景をやる時期に来ていたということですね。このままいくと居心地のいい世界を作ってくれるジブリとなってしまう。それをぶち壊したかった」と語っていたことが同書で明かされています。公開された当時、違和感がありながらも、物語の世界観に引き込まれた人も少なくないのでは。

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