『三銃士…』のミラ・ジョヴォヴィッチ

ポール・W・S・アンダーソン監督による3D大作『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』。今週末から公開されるこのコスチュームプレイ・アクションでセクシーな悪女ミレディを演じたミラ・ジョヴォヴィッチが作品の魅力について語ってくれた。

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デュマの心躍る冒険小説『三銃士』は、これまでも何度も映画化され、スクリーンとの相性はバツグン。そんな素材に今回トライしたのはアンダーソン&ジョヴォヴィッチ・コンビ。『バイオハザード』シリーズで知られる映画界のオシドリ夫婦だ。

「私が演じるミレディは悪女なの。フランスとイギリス、ふたつの国に通じた二重スパイ。私がそんなスパイを演じるとなると当然、みんなはアクションを期待するわよね。で、やることにした。それも15キロもあるコスチュームと、息をするのもやっとのコルセットを付けて。本当に本当に大変だったけど、やりがいはあったわ。おそらく、そういうスタイルでアクションをやった女優はいないと思うから」

そのミラのアクションは『バイオハザード』のアリスを彷彿とさせる激しさ。アクション女優としての面目躍如だ。

「すべてはポールのおかげなの。彼はどんな仕事も他人任せにしないから、しっかりがっちり打ち合わせをする。そうやって生まれたのがあのアクション。いや、映画のすべてが彼の努力の結晶だわ。私はいつも思うのよ。そういう監督と仕事だけじゃなく、私生活も一緒だなんて、なんてラッキーなのってね」

多くの男性と浮名を流したミラだが、いまや自分が選んだ旦那様にメロメロな様子。ちなみに、アンダーソン監督はおたくとしても有名。そういうおたくな精神が、飛行船まで登場する新しい『三銃士』を生んだともいえるのだが。

「ええ、ポールはおたくよ。ただし、すっごくゴージャスなおたく。“ゴージャス”を付けるのを忘れないでよね(笑)。だってハンサムでしょー、もちろんクレバーだし、仕事にかける情熱は最高なんだから!」

ミラの口をついて出る言葉は旦那様への賛辞ばかり。ちなみに、その旦那様のほうは「ミラは頑張ってくれたよ」くらいとそっけない。この温度差、どこかで見たことが……と思ったらティム・バートン&ジョニー・デップだった。このカップル(?)もジョニーのほうがティムにぞっこんなのだ。美女(ハンサム)のほうがおたくな相手に夢中。この関係性が黄金コンビが長続きするコツなのかもしれない。

『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』

取材・文:渡辺麻紀

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