(左から)キムラ緑子、渡辺えり、段田安則

 新橋演舞場8、9月公演「喜劇 有頂天旅館」の公開舞台稽古が28日、東京都内で行われ、出演者の渡辺えり、キムラ緑子、段田安則が取材に応じた。

 本作は、琵琶湖のほとりにある古い料理旅館・魚吉楼で繰り広げられるてんやわんやの大騒動に、人間の業をほろ苦く織り込んだドタバタ風俗喜劇。段田が主人の直三郎、渡辺が女房のおかつ、キムラが愛人の信代を演じる。

 「相手が段田さんだと笑っちゃいそうで目を合わせられない」という渡辺。段田から頬にキスをされるシーンもあるというが、吹き出さないように「相手はジュリー(沢田研二)だと思うことにした」と明かした。

 これには段田も「じゃあ、俺はジュリーのお面を着けてやればいいのかな?」と苦笑い。あれこれ言い訳をする渡辺に、最後は「だったら沢田さんに演じてもらったらいいやん」といじけた。

 また、舞台の終盤にキムラと取っ組み合いをする場面があるという渡辺は「そのために5キロ減量しました」と明かした。「げっそりしちゃって…」と話す渡辺を「げっそり…?」といぶかしがる段田に、渡辺は「もし減量していなかったら(私の下になる)段田さんは圧死しちゃうよ!」と返した。

 減量のために「1カ月間、バナナとヨーグルトとサラダと納豆しか食べなかった」と語る渡辺は、「圧死させないためにも公演中にあと3キロやせる」と宣言。「楽日には空気のように(軽く)なっている」としたが、劇場限定発売のお弁当は「おいしいので全部食べちゃいました」と告白した。

 舞台は29日~9月7日、都内、新橋演舞場で上演。